さあ、
凱旋門賞ウイーク!フランス伝統の一戦「第103回
凱旋門賞」が6日後に迫った。地元の重要
ステップを連勝中の3歳馬
ソジーが主役を張る。日本から唯一、参戦する矢作厩舎
シンエンペラーは前哨戦の
愛チャンピオンS3着でブックメーカーの評価が急上昇。
JRAの至宝・
武豊はアイルランドの
アルリファーとのコンビで自身11度目の
凱旋門賞チャレンジとなる。日本調教馬、日本人騎手の初勝利なるか――。見どころ満載のカードだ。国内では3場開催が再開。3重賞が組まれている。
今年は傑出馬が不在。歴代最多の
凱旋門賞8勝を挙げる地元A・
ファーブル厩舎の
ソジーを中心視する。仏ダービー3着後、パリ大賞→ニエル賞を連勝。前哨戦は2番手から抜け出し、仏ダービー馬
ルックドゥヴェガにリベンジした。戦前でブックメーカー1番人気だったラ
イバルを負かしたことで評価も上昇。道悪での好走が目立ち、この時季特有のタフなコンディションになっても不安はない。名伯楽が19年
ヴァルトガイスト以来の勝利を狙う。
日本馬延べ35頭目の挑戦となる
シンエンペラーは20年の
凱旋門賞勝ち馬
ソットサスの全弟。
日本ダービー3着以来だった
愛チャンピオンSは欧州の強豪相手に3着に好走した。過去10年で3頭の勝ち馬が出ている好
ステップ。兄は前哨戦4着から本番で巻き返してV。数々の偉業を成し遂げてきた“世界のYAHAGI”が日本のホースマンの夢をかなえるか。デビューから3連勝で仏ダービーを制した
ルックドゥヴェガも忘れてはいけない。前走のニエル賞は3カ月ぶりで押し出されて逃げる形。最後は粘り切れなかったが、使われた上積みは見込める。
A・オブライエン厩舎の3歳
ロスアンゼルスが不気味。英ダービー3着、愛ダービー1着でハイレベルな欧州の3歳世代でも能力はトップクラスだ。
愛チャンピオンS(4着)からのローテもいい。
武豊が騎乗するアイルランドの
アルリファーも近年、
凱旋門賞と相性がいいベルリン大賞勝ち馬(20年
トルカータータッソ、21年
アルピニスタは翌年の
凱旋門賞制覇)。日本のレジェンドにとっても悲願達成のチャンスだ。
≪参戦公算高まる≫
アークトライアルデーの15日に同舞台のヴェルメイユ賞を制し、未登録の
凱旋門賞の出否が注目される英国の4歳牝馬
ブルーストッキングは追加登録(登録料12万ユーロ=約1920万円)を済ませて参戦する公算が大きくなった。28日の調教を踏まえ、状態の良さを確認した上でベケット師が明言したとアットザレーシズ、レーシングTVなど英国
メディアが報じている。追加登録締め切りの10月2日まで状態を見極め、最終決定の運びとなる。
スポニチ