今週から京都開催がスタート。3ヶ月の
ロングランになるが、距離にバラエティーがある競馬場なので、新馬戦を行うにはベストな競馬場というのが個人的な印象。特に京都芝1800mに関しては、今年の4回開催で勝ち上がった
エリキング(栗東・
中内田充正厩舎)が
野路菊Sを勝って連勝中。
また、昨年の秋開催開幕週の京都芝1800m、新馬戦を勝ったのが昨年の
朝日杯FS、今年の
NHKマイルCを勝った
ジャンタルマンタル(栗東・
高野友和厩舎)。となれば、今週の京都芝1800mにも注目が集まることだろう。
【10月5日(土) 京都ダート1400m】
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ジューンアレグロ(牡、父
ミッキーアイル、
ジューンシルフィア、栗東・
松下武士厩舎)
おじに同厩舎で管理され、芝で4勝を挙げている
ジューンアヲニヨシ(父
キズナ)がいる血統。
母ジューンシルフィア(
父タイキシャトル)も同厩舎で管理されて、芝で2勝を挙げている。
本馬について「ゲート試験に合格した後、放牧に出すつもりでしたが、どんどん良くなっていったので、在厩してデビューを目指すことにしました。先週のCW追い切りには
池添謙一騎手(レースでも騎乗予定)に跨ってもらいましたが、いい動きでしたよ」と
松下武士調教師。スタートも速いということなので、スピードを発揮するレースぶりに期待したい。
【10月5日(土) 京都芝1600m】
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アイサンサン(牝、父
キズナ、
母ウアジェト、栗東・
佐々木晶三厩舎)
全姉に2021年
エリザベス女王杯を勝った
アカイイトがいる。これが4歳の時だったが、初勝利を挙げたのは2歳の9月。勝ち上がりは未勝利戦で、その時の2着が
パンサラッサ(2023年サウジC1着など)だった。
本馬は9月4日にゲート試験を合格した後も栗東で在厩調整。9月20日にはレースで騎乗予定の
永島まなみ騎手が跨り、6F81.9秒をマーク。9月25日の坂路では先行していたとはいえ、2歳未勝利に楽に先着して4F53.3秒。追い切り直後の
佐々木晶三調教師も「やっぱり走るね」と笑顔を見せている。
・
アドマイヤズーム(牡、父
モーリス、
ダイワズーム、栗東・
友道康夫厩舎)
半兄
ヴィアメント(
父キングカメハメハ)は芝で1勝、ダートで3勝、障害で1勝を挙げている。本馬は2023年セレクトセール1歳にて、1億1500万円(税抜き)で落札されている。
7月にゲート試験を合格して、その後は牧場へ戻って調整というパターンは
友道康夫厩舎の定番。栗東へ戻ってきてから、坂路とCWを併用して順調に追い切りを消化。9月19日のCWではレースで騎乗予定の
川田将雅騎手が跨って、6F79.9秒をマーク。1週前追い切りとなる9月25日のCWでは時計はさほど目立たなかったが、余裕を持った走りが印象的。実戦での走りにも注目したい。
【10月6日(日) 京都芝1800m】
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サトノブリジャール(牡、父
エピファネイア、
母ベルダム、栗東・
友道康夫厩舎)
母系には
ジェンティルドンナ(
父ディープインパクト)、
ジェラルディーナ(父
モーリス)、
ロジャーバローズ(
父ディープインパクト)といったGIホースの名がズラリ。本馬は2022年セレクトセール当歳にて、1億7000万円(税抜き)で落札されている。
5月10日のノーザン
ファームしがらきから栗東へ入厩し、5月16日にゲート試験を合格。この時点で「すぐに競馬というタイプでもないので、成長を促して秋デビュー」とコメントしていた
友道康夫調教師。8月27日に栗東へ再入厩し、ここまで順調に追い切りを消化。レースでも騎乗予定の
川田将雅騎手が跨った9月25日のCWでは3頭併せで一番遅れる形となったが、動き自体には余裕があり、併せ馬の内容に不安はない。
(取材・文:井内利彰)