関東圏の主場は中山から府中へ──。前週で秋の中山開催が終わり、今週からは秋の東京開催に舞台を移す。開幕週のメイクデビューは土日で計5鞍(+新潟で計2鞍)。血統的な注目馬が揃っており、どの馬が勝ち上がるのか注目だ。
【10月5日(土) 東京芝1600m】
◆
ブルージュ(牝、父
ブリックスアンドモルタル、
母サンブルエミューズ、美浦・
栗田徹厩舎)
半姉に
ナミュール(
マイルCS)、
ラヴェル(
アルテミスS)、叔母に
マルシュロレーヌ(BCディスタフ)、叔父に
バーデンヴァイラー(
マーキュリーC、
佐賀記念)など一族には活躍馬が並ぶる。「小柄な牝馬だけど、カイバは十分に食べている。悍性が強いタイプ。いいスピードがありそうです」と
栗田徹調教師。鞍上は
C.ルメール騎手が予定されている。
【10月5日(土) 東京芝2000m】
◆
ウィクトルウェルス(牡、父
リアルスティール、
母ウィクトーリア、美浦・
宮田敬介厩舎)
祖母の
ブラックエンブレムは2008年の
秋華賞を制した。母は
フローラSの勝ち馬。伯父には
ブライトエンブレム(
札幌2歳S)がいる。「最初に入厩した頃に比べると馬が良くなっています。追い切りの動きには余力があるし、大きなフットワークでスタミナもありそう。走ってくると思います」と
宮田敬介調教師。鞍上は
C.ルメール騎手が予定されている。
◆
レッドキングリー(牡、父
サートゥルナーリア、
母レッドエルザ、美浦・
木村哲也厩舎)
半兄に
レッドレオン(
日経新春杯2着)、半姉に
レッドアステル(
アネモネS2着)がいる。伯父に米G1・6勝の
English Channelがいる。「まだ精神的に若いところがあり、調教では馬具を工夫している。脚力はあると思うので、平常心で走れれば…」と太田調教助手。前週のメイクデビュー中山(芝2000m)を抽選で除外されたため、ここにスライドする方向だ。鞍上は
北村宏司騎手が予定されている。
【10月6日(日) 東京芝1800m】
◆
ガルダイア(牡、父
エピファネイア、
母アステリックス、美浦・
国枝栄厩舎)
8歳上の半姉に
アエロリット(
NHKマイルC)、いとこには
ミッキーアイル(
NHKマイルC、
マイルCS)がいる。「気がいいし、調教では十分に動けている。男馬にしては細身なところがあるし、体形的にも長めの距離で走れそう。いいモノを持っていると思います」と
国枝栄調教師。鞍上は
C.ルメール騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)