デビュー2年目の
田口貫太騎手が、
京都大賞典(3歳上・GII・芝2400m)の
ジューンアヲニヨシ(牡4、栗東・
松下武士厩舎)で
JRA重賞初制覇を狙う。
田口騎手は昨年デビューの20歳。ルーキーイヤーは
JRAで同期最多となる35勝を挙げて、
最多勝利新人騎手賞を獲得した。2年目の今年は
関東オークスの
アンデスビエントで重賞初制覇を果たすと、夏には約2カ月のフランス遠征を敢行し、2勝をマーク。
JRAでも32勝を挙げて、全国リーディング22位に躍進している。しかし、これまで
JRAの重賞には17回騎乗して、今年の
マイラーズCの
ニホンピロキーフの3着が最高着順。4着や5着もあるが、勝利には手が届いていない。
京都大賞典のパートナーは初コンビの
ジューンアヲニヨシだ。4歳秋で充実期を迎えている
キズナ産駒。オープン昇級後は
目黒記念が12着、
新潟記念が9着と結果を残せていないが、ともに左回りでスムーズに走れなかった印象がある。その点、今回は3走前に
烏丸Sを制した時と同じ京都芝2400m。ガラリ一変があっても決して驚けない。
田口騎手にとっては
JRAでの初タイトルがかかる一戦。そして
ジューンアヲニヨシが勝てば、馬名に「ヲ」が付く馬として99年の
マイラーズCの
エガオヲミセテ以来、25年ぶりの
JRA重賞制覇ともなる。記録にも記憶にも残るレースとなることを願いたい。