現役屈指の
サウスポーの
ヤマニンサルバム(牡5、栗東・
中村直也厩舎)が、
毎日王冠(3歳上・GII・芝1800m)で重賞3勝目を狙う。
ヤマニンサルバムは父
イスラボニータ、
母ヤマニンエマイユ、母の
父ホワイトマズルの血統。母は08年にNSTオープンとオーロCを制するなど、6勝を挙げた活躍馬。祖母の
ヤマニンザナドゥは97年の
桜花賞(9着)と
オークス(競走中止)に出走した。また、近親の
ヤマニンウルスは無傷の5連勝で今年の
プロキオンSを制している。
ここまで22戦7勝。オープン昇級後は苦戦が続いていたが、4走前の
オクトーバーSで9カ月ぶりの勝利を手にすると、続く
中日新聞杯で重賞初制覇。
金鯱賞は10着に大敗したが、前走の
新潟大賞典で2つ目のタイトルを獲得した。過去7勝は全て左回りで挙げており、現役では指折りの
サウスポーといえる。
JRAの全10場のうち、左回りは東京、中京、新潟の3場。その全てで重賞を制しているのは
コウエイトライの1頭のみで、平地に限れば1頭もいない。
ヤマニンサルバムが勝てば、史上初となる左回り3場平地重賞制覇。並み居る強豪を撃破しての偉業達成を期待したい。
【
コウエイトライの左回り3場重賞制覇】
・06年
阪神ジャンプS(中京)、06年東京オータムジャンプ(東京)、10年
新潟ジャンプS(新潟)