ラジオNIKKEI賞で重賞初制覇を果たした
オフトレイル(牡3、栗東・
吉村圭司厩舎)が、
毎日王冠(3歳上・GII・芝1800m)で古馬に初挑戦する。
オフトレイルは父
Farhh、
母ローズトレイル、母の
父Kingmamboの血統。父は13年に英G1のロッキンジSと英チャンピオンSを制覇。12年のサセックスSと
英インターナショナルSでは
フランケル(
Frankel)の2着だった。
オフトレイルが日本で走っている唯一の産駒となる。一方の母系も優秀で、活躍馬がズラリ。半姉の
ローザインペリアル(
Rosa Imperial)は18年の仏G1・ロートシルト賞の3着馬。伯父のベニキオ(
Benicio)は05年に豪G1・ヴィクトリアダービーを制している。
ここまで7戦3勝。重賞初挑戦となった3走前の
アーリントンCは6着だったが、続くリステッドの
白百合Sで2着に健闘する。そして前走の
ラジオNIKKEI賞へ。最後方で脚をためると、4角で大外へ。矢のように伸びると、ゴール前で内の
シリウスコルトをアタマ差捕らえ、重賞初制覇を果たした。今回は初の古馬相手、初のGIIと課題が多いが、楽しみなチャレンジとなる。
近年の
毎日王冠は3歳が強く、19年の
ダノンキングリー、20年の
サリオス、21年の
シュネルマイスター、そして昨年の
エルトンバローズと、出走があった年に限ると4連勝中。とりわけ
エルトンバローズは
オフトレイルと同じく、
ラジオNIKKEI賞の勝ち馬でもあった。データの後押しは心強い限り。古馬を撃破し、秋のGI戦線に打って出たい。