シンエンペラーとコンビを組む
坂井瑠星(27=矢作)にとっても
凱旋門賞は初騎乗。今年だけで海外6カ国目の騎乗となる若きエースが、豊富な経験を生かして世界最高峰のビッグレースに挑む。
27歳の若き名手が日本競馬史の扉をこじ開けるか。日本馬が延べ34頭、挑戦して勝てていない歴史を踏まえて、坂井は「どのレースも勝ちたいのは変わらないですが、日本のホースマンの夢なので、そういう意味では特別なレース」と意気込む。
シンエンペラーとは
皐月賞から3戦連続のコンビ。一昨年に矢作師とフランスで行われたアルカナ社オーガストセールで初めて見た時から「目立っていました。(20年
凱旋門賞勝ち馬)
ソットサスの下(全弟)というのもありますしね」と第一印象を振り返る。
前哨戦の
愛チャンピオンSが悲願を予感させる走りだった。良化途上の状態面に加えて、馬群に包まれて窮屈なシーンがありながら末脚を伸ばして3着。「想像以上の走り。ダービーとは比べものにならないぐらいで(状態は)良くはなかったです。今の状態でこれだけ走れるんだと分かりました」と収穫を口にした。
父は大井の英光調教師。自他ともに認める「競馬オタク」だった幼い日から将来の夢を思い描いてきた。海外志向が強く、今年だけで海外6カ国目でステッキを振るう。
「そうなりたくてジョッキーになっていますから」。
BCクラシックを見据える
フォーエバーヤングも含め、藤田晋オーナー&師匠の矢作師とのコンビで目指す壮大な野望。「まだ海外でG1を獲っていないので。勝ちたい思いが強いです」と闘志をにじませた。
スポニチ