今年の
JRA・GIはここまで14レース、全て異なる騎手が制している。それも
天皇賞(春)の
菱田裕二騎手、
ヴィクトリアマイルの
津村明秀騎手、
安田記念のJ.マク
ドナルド騎手、
宝塚記念の
菅原明良騎手、
スプリンターズSの
西村淳也騎手の5人が初制覇だった。この流れはまだまだ続くのか。今週開催の
秋華賞のメンバーをチェックしてみよう。
想定騎手のうち、今年のGIを勝っていないのは10人だ。馬名の50音順に
アドマイヤベルの
横山武史騎手、
キャットファイトの
大野拓弥騎手、
クリスマスパレードの
石川裕紀人騎手、
コガネノソラの
丹内祐次騎手、
タガノエルピーダの
団野大成騎手、
チルカーノの
鮫島克駿騎手、
ボンドガールの
武豊騎手、
ホーエリートの
北村友一騎手、
ラヴァンダの
岩田望来騎手、
ランスオブクイーンの
松山弘平騎手。中でもキャリアを通じてGI初勝利がかかるのは、丹内騎手、鮫島駿騎手、岩田望騎手の3人である。
とりわけ注目したいのは2人。まずは
コガネノソラの丹内騎手である。今年はここまで59勝。自己最多だった22年の64勝を上回るペースで勝利を重ねている。
コガネノソラは前走の
クイーンSが初騎乗だったが、中団から図ったような差し切り。まさに息ぴったりの走りだった。ここは春の実績組がズラリと顔を揃えたが、同期の津村騎手に続く、悲願のGI初制覇を期待したい。
もう1人は鮫島駿騎手だ。こちらも今年はここまで75勝と絶好調。自己最多だった22年の80勝を上回ることはほぼ確実のペースとなっている。今回のパートナーは
チルカーノ。一昨年の
皐月賞を制した
ジオグリフの半妹で、5戦3勝の好成績を収めている。今回が重賞初挑戦なので力関係がカギだが、逆にいえば未知の魅力あり。ここで初戴冠といきたい。