今年の
秋華賞(3歳牝・GI・芝2000m)はレース史上初となる特別登録段階でのフルゲート割れとなった。そのため、優先出走権を持たない収得賞金400万円の
ラビットアイ(牝3、栗東・
鈴木孝志厩舎)が出走可能に。これも
秋華賞史上初の珍事である。そこで幸運を味方に快挙に挑む
ラビットアイを紹介したい。
ラビットアイは父
エピファネイア、
母ティーエスベリー、母の
父New Approachの血統。半姉の
ベリーヴィーナスはオープン馬。祖母の
ファウヴェリアは05年の仏G1・クリテリウムド
サンクルーで2着だった。
ここまで7戦1勝。デビューから3戦連続で4着だったが、4戦目の未勝利(阪神芝1800m)で初勝利を手にした。その後は3戦連続で4着以下だが、前々走の
フラワーCでは
ミアネーロから0秒2差の4着に善戦している。前走の
ローズSは15着だったが、これを休み明けでノーカウントとすれば、善戦以上があっても不思議はない。
これまで1勝馬の参戦は数多くあった。ただ、1勝クラス在籍馬の出走となると97年の
エイシンカチータ、02年の
シアリアスバイオに続いて3頭目となる。この2頭は優先出走権を獲得したので
ラビットアイと同列には扱えないが、ともに3着に好走しているのは嬉しい事実。並み居る強豪に屈することなく、大いにレースを盛り上げてほしい。