3日(木)、良馬場の
大井競馬場で行われたダート
グレード競走の第58回
東京盃(JpnII・1200m 出走14頭)は、道中は中団のインコースに構えた4番人気の
チカッパ(
JRA)が直線外に持ち出して差し切って勝った。勝ちタイムは1分11秒3。
4番手追走から内を伸びた8番人気
マックス(大井)が1/2馬身差で2着、さらに1/2馬身差の3着に3番人気
シャマル(
JRA)が入った。昨年の
JBCスプリント覇者で1番人気に推された
イグナイター(兵庫)は6着、2番人気の
クロジシジョー(
JRA)は5着だった。
勝った
チカッパは父
リアルスティール、
母ユニキャラ(母の父
Into Mischief)という血統の3歳牡馬で、
JRA栗東・
中竹和也調教師の管理馬。通算成績は12戦5勝(うち地方3戦2勝)、8月の
北海道スプリントカップ(JpnIII)に続いてダート
グレード競走連勝を飾った。3歳馬の
東京盃制覇は2005年
アグネスジェダイ以来で19年ぶり。
レース後のコメント
1着
チカッパ(
横山典弘騎手)
「(去年11月以来の騎乗で変化は)馬体重が増えて、逞しくなって、良い馬になりました。道中は考えていた通りのレースでした。行かせれば行ける脚はある馬ですし、スピードには対応できていたので楽でした。流れのままに、上手く回って来られたのではないでしょうか。
(3歳で古馬を破って)将来が楽しみですね。子供っぽい所を一杯残しながらこのパフォーマンスですから、とても楽しみです。古馬になったらもっと強い
チカッパをこの大井で見せられると思うので、応援よろしくお願いします」
2着
マックス(
御神本訓史騎手)
「(馬体重が前走に比べ)プラス2キロで来られたのは大きかったと思います。2着が続いていますし、なんとかタイトルを獲らせたいと思います」
3着
シャマル(
川須栄彦騎手)
「休み明けでしたが、(栗東に)戻ってきて1か月くらい在厩で、まだ暑さが厳しい中、馬の様子を見ながら調整を進めました。後半の2週で馬がグンと良くなりました。十分戦える手応えを感じていました。久々の1200メートルで58キロが鍵でしたが、狙ったポジションから狙ったレースができました。最後まで頑張っています。休み明けでしたし、次はもうひとつ良い状態で、リベンジしたいと思います」
4着
エンテレケイア(
吉原寛人騎手)
「自分の競馬はできました。前回より仕上がっていて、キレ良く走れていたと思います。次走は
船橋記念と聞いています。リベンジしたいですね」
6着
イグナイター(
笹川翼騎手)
「ゲートを出られたのは大きかったですが、ガツンとくるところがなかったです。あとは微調整だと思います」
(
新子雅司調教師)
「58キロのぶん、進みが悪いというわけではないですが、行き脚が同じくらいになって、外枠から外を回った分だと思います。絶好調というわけにはいきませんでしたが、良い経験になったと思います。(次は)JBCですね。一回叩いて、グンと上がると思いますし、絶好調でいきたいと思います」
(取材:山本直)
ラジオNIKKEI