「
東京盃・Jpn2」(3日、大井)
3夜連続
グレードレースを締めくくったのはベテランの腕だった。4番人気の3歳馬
チカッパが古馬を一蹴。重賞2連勝で「第24回JBCス
プリント・Jpn1」(11月4日・佐賀)の優先出走権をゲットした。2着は地元・大井の
マックス。3着に3番人気の
シャマルが入った。昨秋のJBCス
プリント覇者で1番人気だった兵庫の
イグナイターは6着と伸びを欠いた。
ス
プリント路線はオレに任せろ!とばかり、最強3歳世代にまた頼もしい新星が飛び出した。前日の
フォーエバーヤングに続き、同じ
リアルスティール産駒の
チカッパが歴戦の古馬を力強く差し切った。
Vへ導いたのは56歳の大べテラン・横山典。3頭の先行争いを3列目のインで末脚温存。直線に入って徐々に進路を外に向けると、ラスト300メートルあたりで完全に前が開けてエンジン全開。先に抜け出そうとする
シャマルに襲いかかると、最後は内から伸びてきた
マックスを半馬身抑えた。
初めての古馬との対決で前走の
北海道スプリントCに続く交流重賞2連勝。横山典は昨年11月のオキザリス賞2着以来の騎乗に「とても馬体重が増えていて(当時から19キロ増)、たくましくいい馬になってましたね」と笑みを浮かべた。自身も今年は
ダノンデサイルで
日本ダービーを制覇。
武豊の持つG1&ダービー最年長記録を更新するなど、まだまだ存在感は大きい。
「考えた通りの位置。行かそうと思えば行けるけど、うまくスピードに対応できたし、楽でしたよ。流れのまま、うまく回って来られました」とうなずいた。
デビュー3戦目からダートに転戦。マイル戦の
ヒヤシンスS5着を除けば千二、千四で
パーフェクト連対を誇る。伸び盛りの若きス
プリンターは「まだ子どもっぽさをいっぱい残しながらこのパフォーマンス。将来性がとても楽しみ。古馬になったら、もっともっと強くなった姿を大井でも魅せられると思うよ」と最大級のお墨付きをもらった。
提供:デイリースポーツ