「
毎日王冠・G2」(6日、東京)
得意の東京で存分にその力を見せつける。
ローシャムパークが3日、美浦Wの3頭併せで軽快なフットワークを披露。休養明けだが、丹念に乗り込まれ、順調な仕上がりをアピールした。今春はG1でも存在感を示した5歳馬。V発進を決め、実りの秋へとつなげる。
鋭い末脚で万全をアピールした。
宝塚記念5着以来の
ローシャムパークは美浦Wで3頭併せ。
ルージュアベリア(3歳1勝クラス)、
デンクマール(2歳新馬)を追走する形でスタート。ピタリと折り合い、直線は最内に入ると、前者には1馬身先着し、後者と併入した。馬なりで手応えにも余裕を残し、6F80秒6-36秒8-11秒5をマーク。最内から滑らかにギアを上げていった走りは、G1で好勝負を演じただけのことはある。
田中博師は「本数を重ねて気の入った状態での折り合いと、ハミ受けの確認をしました。前の2頭を追走してリズムは整っていたと思う」と合格点を与えた。今春は2着だった
大阪杯と
宝塚記念の2戦。G1でも十分戦える力を示したが、そこで止まるわけにはいかない。陣営はこの夏、さらなる高みを目指した。
師は「フォームが雑で、
大阪杯だけに限らず、今まで操縦性の面でジョッキーを苦労させて能力を出し切れていなかった。このままではG1では厳しいし、牧場と連携して夏から変えようとやってきました」と取り組みを説明。秋の始動戦を前に「元々が落ち着きがなくて、旋回癖がかなりきつかったのですが、少しずつ改善されていると思います」と確かな成長を感じ取っている。
今回の内容と結果次第で国内外の選択肢から、ローテーションが決定する重要な一戦。「(G1でも)大ざっぱな競馬でも、さほど負けていないし力はある」と師も地力の高さを認める素質馬だ。圧勝して、一気にG1戦線の主役へと躍り出る。
提供:デイリースポーツ