「
京都大賞典・G2」(6日、京都)
伝統のG2に
ケイアイサンデラを送り込むのは、21年3月に厩舎を開業した4年目の小林師。重賞自体は22年10月に
東京ハイジャンプ(
ゼノヴァース)を制しているが、ここは平地初タイトルが懸かる一戦だ。
手綱を託すのは、同馬で3勝を挙げる藤懸。小林師にとって縁の深いタッグだ。05年3月にトレセン入りした指揮官は、06年12月から平田厩舎で攻め専として屋台骨を支えていた。そんななか、11年3月に同厩舎からデビューしたのが藤懸だった。師は「彼が競馬学校生の頃から知っていますからね。感慨深いものがあります。あの勝負服(ケイアイスタリオン)を着たら強いので」と、懐かしみながら期待を込めた。
これまでは逃げたレースでしか結果を残せていなかったが、メンコなどの馬具を外した前走の
ムーンライトHで新境地を開拓。控えて差す競馬でオープン入りを決めた。ここに至るまで、中間の調整も至極順調だ。「いい内容でした。前回は8割くらいのイメージで、今回は100%とは言わないけど、それに近い状態です」と文句なしをアピール。「
目黒記念(9着)は気が入り過ぎていたので、今回は同じ轍(てつ)を踏まないようにしました」と、失敗を生かして力を出せる状態へと持って来た。
「逃げにはこだわらない。あとはジョッキーのペース判断次第ですね」とニヤリ。同じ釜の飯を食った絆を武器に、G1馬など強力メンバーを打ち負かすか。
提供:デイリースポーツ