今回で10回目という歴史の浅いレースだが、重賞に格上げされる前の「いちょうS」時代から出世レースとして名高い存在で、歴代優勝馬には
ダノンプレミアムや
グランアレグリア、
サリオス、
ステラヴェローチェ、
ドルチェモアなどが名を連ねる。直線が長い東京競馬場のマイルコースだから、求められるものはスピードと瞬発力。いちょうS時代を含めて過去10年間で上がり3ハロン最速馬は[5-3-2-1]だ。
◎
アルテヴェローチェは札幌競馬場芝1500m新馬戦優勝馬。すんなりと好位をキープすると、早めに先頭にたち、最後の2ハロンは11.6秒〜11.5秒という加速ラップで2着馬をクビ差、3着以下には5馬身の差をつけた。
ディープインパクト産駒の母は未勝利馬だが1勝クラスで入着を重ねた馬。
モーリス×
ディープインパクトの組み合わせには
ジェラルディーナや
アルナシーム、
ディヴィーナなどがいる。本馬はおばに
クルミナル、おじに
セレシオンがいるファミリーもA級で将来が楽しみだ。
〇
タイセイカレントは中京競馬場芝1600m優勝馬。やや出負け気味のスタートからじわっとハナを奪うと道中はスローに落として、最後は10.9秒〜11.3秒でまとめて余裕のゴール。まだキャリア1戦ゆえに未知数の部分は多いが、前走は自在性を感じさせる内容だった。半姉に
キャリックアリードがいる血統で、近親には欧州、豪州のトップス
プリンターがいる
モーリス産駒。少し長い目で見たい1頭だ。
▲
フードマンは中京競馬場芝1400m新馬戦優勝馬。前日の雨でたっぷりと水分を含んだ馬場でのレースだったが、好スタートからハナを奪うと最後の2ハロンを11.6秒〜11.6秒。2着馬には食い下がられたものの3着以下には大きな差をつけた。キーンランド社セプテンバーセール取引馬で、母は米国芝2000mの重賞2着馬。近親には
エクセレントリザルトがいる血統。良馬場での走りを見たい。
△
アルレッキーノは新潟競馬場芝1600m未勝利戦優勝馬。ゆっくりとハナに立って最後3ハロンは11.4秒〜10.8秒〜11.5秒。後続が離れてしまったので最後は流しながらも素晴らしいパフォーマンスを発揮した。
チェルヴィニアの半弟という血統からも注目したい1頭だ。