今週の日曜日は、東京競馬場で
毎日王冠(GII)が行われます。
過去10年の
毎日王冠は5番人気以内に支持された馬が好成績を残しています。過去10年の
毎日王冠では5番人気以内の馬が9勝2着9回3着7回と圧倒しています。特に19年以降に行われた
毎日王冠では、3着以内に入った馬は全て5番人気以内の馬となっています。近年の
毎日王冠を見る限りでは、上位人気馬に逆らうのは得策ではないのかもしれません。
今年の
毎日王冠で上位人気が予想されるのは今年の
大阪杯(GI)で2着に好走した
ローシャムパーク、2走前の
スプリングS(GII)を快勝した
シックスペンス、昨年の
毎日王冠覇者の
エルトンバローズ、東京で4戦3勝と良績を残す
ダノンエアズロック、前走の
函館記念(GIII)で重賞初制覇を達成した
ホウオウビスケッツなどがいます。
さて、ここ10年の
毎日王冠で良績が集中している上位人気馬ですが、その中でも特に好成績を残しているのが1番人気に支持された馬です。過去10年の
毎日王冠で1番人気に支持された馬は7勝2着1回で勝率70%、複勝率80%と驚異的な数値となっています。単勝や複勝の回収率でも100%を超えていますので、今年の
毎日王冠でも1番人気の馬に注目して損はなさそうです。
はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。
◆きっちりと勝利し、いざ海外へ
今週の
毎日王冠でAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想される
ローシャムパークでした。
週初の本命候補にも挙がっていた本馬ですが、最終追い切りや枠順発表後もその評価に変化はなく、AIも太鼓判を推しているようです。
ローシャムパークは3月に行われた
大阪杯では、スタート直後こそ後方に位置していましたが、向正面に入ると一気に前へと進出。4コーナーでは3番手にまでポジションを押し上げていたものの、直線では勝ち馬との追い比べに敗れ2着。それでもGIの舞台で見せ場十分の走りで能力の高さを証明。
前走の
宝塚記念(GI)でも3コーナー手前から捲るような競馬を見せていましたが、直線では
大阪杯のような粘りは見せられずに5着。ただ、今年の
宝塚記念は重馬場。23年3月に出走した
スピカS(3勝クラス)でも重馬場で1番人気ながら5着と結果を残せていませんので、道悪が響いた印象を受けます。それでも強豪が集うGIで掲示板を確保していますし、悪くはない内容だったと言えるのではないでしょうか。
今回は東京芝1800mが舞台となりますが、この条件では2戦2勝。23年5月には
むらさき賞(3勝クラス)を制しオープン入りを決めています。このレースの2着馬は今年の
函館記念で2着に入った
グランディア。決して相手に恵まれた勝利ではなかったですし、東京芝1800mにも適性は十分である事を示す結果と言えそうです。
ローシャムパークは
毎日王冠の結果次第では、アメリカで開催される
BCターフ(G1)への参戦も検討されているようです。ここできっちりと勝利を収め、胸を張って海外へ羽ばたいていけるような結果に期待したいところです。