昨年の
エリザベス女王杯覇者の
ブレイディヴェーグ(牝4、美浦・
宮田敬介厩舎)が、
府中牝馬ステークス(3歳上牝・GII・芝1800m)で11カ月ぶりの復帰戦を迎える。
ブレイディヴェーグは父
ロードカナロア、
母インナーアージ、母の
父ディープインパクトの血統。母は
JRAで4勝を挙げたオープン馬。叔母の
ミッキークイーンは15年の
オークスと
秋華賞の覇者。いとこの
エピファニーは今年の
小倉大賞典、同じく
ミッキーゴージャスは
愛知杯を制している。
ここまで5戦3勝。デビュー2戦目から楽勝続きの2連勝。重賞初挑戦の
ローズSは
マスクトディーヴァに差し届かずの2着だったが、続く
エリザベス女王杯でGI初挑戦初制覇を果たした。同世代の三冠牝馬・
リバティアイランドとは未対戦だが、伍して戦える逸材だ。ただ、今回は約11カ月ぶりの実戦とあって、仕上がりがカギになる。
11年からGIIとなった
府中牝馬Sだが、意外にも
JRA・GI勝ち馬の勝利は少ない。近10年に限ると18年の
ディアドラの1頭のみ。20年には
ラヴズオンリーユーが1番人気で5着、22年には
ソダシが同じく2着に敗れている。
ブレイディヴェーグはジンクスを克服し、2つ目の重賞タイトル獲得となるか。秋のGIを見据える大物の走りに要注目となる。