「ウマ娘」の藤田晋オーナーが、
秋華賞(3歳牝・GI・芝2000m)の
ボンドガール(牝3、美浦・
手塚貴久厩舎)で
JRA・GI初制覇を狙う。
藤田オーナーは21年に馬主デビュー。
フォーエバーヤングや
シンエンペラーなど、所有馬が国内外で大活躍している。しかし、
JRAの重賞は21年ニュージーランドTの
ジャングロ、23年京都2歳Sの
シンエンペラーの2勝のみ。2着は7回、3着は5回だから、惜敗が目立つ。そして同じくGIは延べ10頭で、昨年の
ホープフルSの
シンエンペラーの2着が最高着順。
フォーエバーヤングで交流重賞のJpn1は2勝しているが、
JRAでは頂点に手が届いていない。
秋華賞には
ボンドガールが挑む。
父ダイワメジャー、
母コーステッド、母の父
Tizwayの血統。母は16年のBCジュヴェ
ナイルフィリーズターフの2着馬。半兄の
ダノンベルーガは22年の
共同通信杯の覇者で、昨年の
ドバイターフで2着に健闘するなど、古馬中距離戦線で活躍中。22年のセレクトセール1歳では2億1000万円(税抜、以下同)の高値で取引された。
ここまで6戦1勝。重賞では5戦して昨年の
サウジアラビアRC、今年のニュージーランドT、
クイーンSが2着、そして前走の
紫苑Sが3着だった。唯一、前々走の
NHKマイルCではブービーの17着に大敗しているが、直線で致命的な不利があったので参考外。勝ち味に遅いのは確かだが、実に安定感がある。今回は2回目のGI挑戦。脚質的に展開利は欲しいが、突き抜けるだけの脚は秘めている。
藤田オーナーにとっては
JRAのGI初勝利に加え、牝馬での重賞初勝利もかかる一戦。5戦連続のタッグとなる
武豊騎手の手腕に期待したい。