「サウジアラビアRC・G3」(5日、東京)
無傷2連勝で重賞初制覇を達成した。札幌で新馬戦を制した2番人気の
アルテヴェローチェが、大外から鋭く突き抜けた。鞍上の佐々木は
函館2歳S(
サトノカルナバル)、
札幌2歳S(
マジックサンズ)に続いて今年の2歳重賞3勝目。
札幌2歳Sを制した須貝師とのコンビで、またも相性の良さを発揮した。
好スタートを切ったレースでは、手綱をグッと押さえて6番手をキープ。鞍上は「引っ張るのはもったいないと思ったけど、先頭集団で力ませ続けるよりは、引いて折り合いに専念しました」と説明する。その判断が功を奏し、直線での力強い伸び脚につながった。「この馬の力を信じて乗りました」。初騎乗ながらパートナーの力を最大限に引き出し、初タイトルに導いた。
須貝師も佐々木の騎乗に賛辞を贈る。「大輔は調教に乗って馬のことを分かっていた。『最後は馬場のいい所へ出して決めてこい』と言ったら、それにしっかり応えてくれました」。20年
ステラヴェローチェ、22年
ドルチェモアに続く3勝目。鞍上とだけではなく、レースとも抜群の相性だ。
今後について師は「朝日杯FS(12月15日・京都)で王道を行きたい」と意気込む。17年
ダノンプレミアム、19年
サリオス、そして
ドルチェモアがこのレースを勝って、その後に朝日杯FSを制した。
モーリス産駒の素質馬もその可能性を十分に秘めている。
提供:デイリースポーツ