現役最強ダートマイラーの呼び声高い
レモンポップ(牡6、美浦・
田中博康厩舎)が、
マイルチャンピオンシップ南部杯(3歳上・JpnI・ダ1600m)で連覇に挑む。
レモンポップは
父Lemon Drop Kid、
母Unreachable、母の
父Giant's Causewayの血統。米でG1を5勝し、00年に米最優秀古牡馬に選ばれた父の22歳時の産駒となる。一方の母系も素晴らしく、祖母の全兄は名種牡馬の
デインヒル。4代母の半兄には世界の血統表を塗り替えた20世紀のスーパーサイアー・
ノーザンダンサー(
Northern Dancer)の名前がある。
ここまで16戦11勝。怪我のために出世が遅れたが、昨年の
フェブラリーSでGI初制覇。その後、海外では2度の大敗を喫したものの、国内に限れば
南部杯、
チャンピオンズC、
さきたま杯とGI&JpnIを4連勝中。とりわけ昨年の
南部杯では逃げて後続を突き放し、次走で
JBCスプリントを制する
イグナイターに2秒0もの大差をつけた。ダートマイル路線では国内最強と断言していい。
今回も好メンバーではあるが、焦点は勝ちっぷりに尽きる。84年の
グレード制導入以降、GI&JpnIでの大差ちは00年のダービー
グランプリの
レギュラーメンバー(2秒1差)、昨年の
南部杯の
レモンポップの2例のみ。
レモンポップが今年も大差で勝てば、史上初のGI&JpnIにおける2回目の大差勝ちとなる。2年連続の衝撃Vとなるか。その走りから目が離せない。