桜花賞馬の
ステレンボッシュ(牝3、美浦・
国枝栄厩舎)と
オークス馬の
チェルヴィニア(牝3、美浦・
木村哲也厩舎)が、
秋華賞(3歳牝・GI・芝2000m)で3度目の直接対決を迎える。
ステレンボッシュは父
エピファネイア、
母ブルークランズ、母の父
ルーラーシップの血統。曾祖母は名繁殖牝馬の
ウインドインハーヘアなので、
ディープインパクトや
ブラックタイド、
レイデオロや
ゴルトブリッツと同じ一族となる。また、3歳世代では昨年の
ホープフルS覇者の
レガレイラ、今年の
セントライト記念を制した
アーバンシックがいとこにあたる。一方の
チェルヴィニアは父
ハービンジャー、
母チェッキーノ、母の
父キングカメハメハの血統。こちらは母が16年の
フローラS覇者の
チェッキーノで、曾祖母は一大牝系を築いている
ハッピートレイルズ。一族には
シンコウラブリイを筆頭に
コディーノや
キングストレイルなど、活躍馬がズラリと並ぶ。
初対決となった
桜花賞では、2番人気の
ステレンボッシュが中団から差し切ってGI初制覇。一方、4番人気の
チェルヴィニアは休み明けが堪えたのか、13着に大敗した。しかし、続く
オークスでは主戦の
ルメール騎手に手が戻った2番人気の
チェルヴィニアがリベンジ成功。中団追走から直線で外に出して伸びると、内から迫る1番人気の
ステレンボッシュを半馬身抑え、初の
ビッグタイトル獲得となった。迎える今回は2頭ともに
オークスからぶっつけでの参戦。勝った方が
最優秀3歳牝馬のタイトルに大きく近づく大一番となる。
これまで
秋華賞で
桜花賞馬と
オークス馬が激突したことは11回ある。結果は
桜花賞馬の先着が8回(4勝)、
オークス馬の先着が3回(3勝)で、
桜花賞馬に軍配が上がっている。そしてワンツーが97年の1着
メジロドーベル→2着
キョウエイマーチの1回しかないのも意外な事実だ。今年は
桜花賞馬と
オークス馬のどちらが勝つのか、あるいは「第三者」がラスト一冠を手にするのか。いずれにしても今からレースが待ち遠しい。
【
秋華賞における
桜花賞馬VS
オークス馬】左が
桜花賞馬、右が
オークス馬
・97年…●2着
キョウエイマーチ・○1着
メジロドーベル・98年…○1着
ファレノプシス・●7着
エリモエクセル・00年…○4着
チアズグレイス・●10着
シルクプリマドンナ・01年…○1着
テイエムオーシャン・●3着
レディパステル・06年…●6着
キストゥヘヴン・○1着
カワカミプリンセス・07年…○1着
ダイワスカーレット・●10着
ローブデコルテ・08年…○8着
レジネッタ・●10着
トールポピー・10年…○1着
アパパネ・●18着
サンテミリオン・11年…○7着
マルセリーナ・●10着
エリンコート・15年…●17着
レッツゴードンキ・○1着
ミッキークイーン・21年…○10着
ソダシ・●13着
ユーバーレーベン※10年の
オークスは
アパパネと
サンテミリオンが1着同着