フランス人女性騎手の
ミカエル・ミシェル(29)が、20年以来2度目となる
地方競馬(南関東限定)の短期免許を取得。7日に初日を迎える川崎競馬で騎乗を開始する。免許期間は12月20日まで。川崎に拠点を置き、1度の短期免許期間における最多勝利記録(30勝)を更新した前回以上の活躍を目指す。初日は1、2、5、6、7、9、10Rの7鞍に騎乗。ミシェルに意気込みを聞いた。(聞き手・高木 翔平)
――20年1〜3月に短期免許での騎乗以来、4年ぶりに日本のファンの前で騎乗することになります。
「再び日本で騎乗するのは大きな夢でした。いろいろな国で乗りましたが、私は日本で乗るのが一番幸せ。どちらかというと海外のファンはレースの結果、馬券に熱中しています。日本のファンは馬券もそうですが、馬も騎手も応援してくれて愛してくれる雰囲気がある。それは調教師さん、馬主さんにも感じます」
――4年前に南関東で騎乗した際の思い出は?
「私の人生の中でも素晴らしい時間でした。30勝もさせていただき、いい思い出しかありません。好きな日本語は“どいて〜!”。(安全のためにも)後ろから来ていることを知らせるのに大切な言葉で、4年前の川崎で習得しました」
――近年は英語を習得するため故郷のフランスを離れ、米国でも騎乗していた。
「ダートがメインの米国で騎乗した経験は凄く生きてくると思います。米国での4年間は私自身もまだ未熟でした。この4年間の経験があれば、今回はさらにいい騎乗ができる自信があります。トレーニングで筋肉もついてきているので」
――直近まで騎乗していた
オーストラリアを含め、世界中の競馬場で騎乗した経験を生かしたい?
「コンパクトなところは川崎と米国(ケンタッキー州)のエリスパーク競馬場が似ています。多くのコースに対応してきたので、先行でも追い込みでも、どんな戦法でもきっちり馬を導ける自信があります。今は初めての競馬場での騎乗になっても戸惑いません」
――期間中の目標は?
「何勝をしたいとかは定めません。トレーナー、馬主さん、ファンの皆さまがハッピーになるような騎乗をしたいです。できれば脚の速い馬にたくさん乗りたいですね(笑い)」
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ミカエル・ミシェル 1995年7月15日生まれ、フランス南部
イエール出身の29歳。10歳で乗馬クラブに通い始める。14年騎手免許取得。19年
ワールドオールスタージョッキーズ(札幌)で初来日。第3戦を
スワーヴアラミスで制し
JRA初勝利を飾った。20年のNAR短期免許期間中は267戦30勝。今回も南関東(川崎・
山崎裕也厩舎所属)限定の騎乗だが、南関東所属馬で他地区に遠征する場合は騎乗が可能となる。
スポニチ