2冠か、上がり馬か。過去10年の傾向から5項目、各20点満点のポイント制で勝ち馬を導き出す「G1データ王」。春の推奨馬が4勝、2着2回と好調だった人気企画は、秋の開幕戦
スプリンターズSでも推奨した
トウシンマカオ(2着)が連対を確保し、好スタートを切った。難解極める牝馬3冠最終戦「第29回
秋華賞」(13日、京都)は
オークス馬
チェルヴィニアを推奨する。
【
ステップ】
近年のトレンドは
オークスからの直行。通算【5・1・2・16】だが、近6年で5勝と圧倒的な強さを誇っている。文句なしの20点満点だ。前哨戦では
紫苑S組が【4・4・0・41】と優勢。19〜22年には4年連続連対を果たしており、15点とする。
ローズS組は【1・4・6・48】と勝ち切れていないものの馬券には絡むので10点。勝ち馬が出ていない他のレースは厳しく、5点とする。
【前走着順】
前走の着順でかなり絞ることができる。前走1着馬【5・4・5・38】、同2着馬【4・0・2・17】で馬券圏内のほとんどを占めている。前走連対馬は20点。同3〜5着馬は【1・6・2・34】と2着が多めで15点。同6着以下は連対が一度もなく、大きな巻き返しは期待できないため10点とする。
【脚質】
京都小回り2000メートルはト
リッキーなイメージがあるが、
秋華賞に関しては差しが決まる。上がり3F順位別に見ると、
1位【3・3・3・2】
2位【3・3・0・7】
3位【2・1・2・5】
4位【1・1・1・6】
5位以下【1・2・4・123】
鋭い末脚を使えた馬がきっちりと上位に来ている。ここではこれまでのキャリアの上がり3F1位率に注目。50%以上ならば20点、30〜49%は15点、30%未満は10点とする。
【東西所属】
3歳牝馬にとって長距離輸送の有無はキーポイントとなる。
オークス連対馬(14〜23年の10回)の所属厩舎が東西で10対10であるにもかかわらず、
秋華賞では関西馬が【8・6・9・84】と圧倒的に強い。また、騎手の所属を見ても栗東所属騎手が【9・7・10・100】と乗り慣れているアドバンテージが大きそうだ。関西厩舎×関西騎手のタッグは20点、厩舎と騎手のいずれかが関西なら15点、関東厩舎×関東騎手は10点とする。
【距離実績】
勝ち馬10頭のうち8頭が2000メートル以上での勝ち鞍があった。他2頭である
アカイトリノムスメは
オークス2着、
クロノジェネシスは同3着の実績持ちだった。2000メートル以上で勝ったことがある馬は20点。馬券圏内に入っていれば15点。出走歴があれば10点。出走歴さえなければ5点とする。
【結論】
4部門で満点評価を獲得した
チェルヴィニアが首位。近年の
オークス馬の直行Vは18年
アーモンドアイ、20年
デアリングタクト、23年
リバティアイランドといずれも3冠牝馬ではあるが、トレンドであることは間違いない。次点の
クイーンズウォークも4項目を満点でクリア、優秀な得点を叩き出した。(データ班)
スポニチ