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毎日王冠・G2」(6日、東京)
グレード制同入後初めてG1馬不在となった伝統のG2戦。ただ、3歳優位の傾向は変わらなかった。ダービー9着から4カ月半の休養明けで挑んだ3歳馬
シックスペンスが、堂々と1番人気に応えた。
前半5F59秒4のスローペースのなか、スムーズに流れに乗り、4番手から冷静にレースを運んだ。直線で追いだされると、「もうちょっと速い反応をするかと思ったけど」とルメールを若干戸惑わせたものの、エンジンが掛かってからは長く脚を使い、逃げた
ホウオウビスケッツをゴール前できっちりととらえた。
最終レースも制し、この日6勝と絶好調だったルメールは、ス
プリングSを制して以来の2戦ぶりのコンビにも「勝つ自信を持って乗った。休み明けでも、能力でいいパフォーマンスを見せてくれると」と好走を確信していた。「1800〜2000メートルがベスト。この秋、もっと上のレベルに行けると思います」とさらなる活躍を約束した。
国枝厩舎はこの日の東京で3戦3勝。8月17日以来約2カ月ぶりの白星&重賞Vを決めた指揮官は開口一番、「良かったです」と笑顔を見せた。ダービーは距離に加え、レース前に珍しくエキサイトして結果が出せなかったが、夏を越して馬体は500キロ台まで成長。精神面も大人になった。「これくらいの距離が乗りやすかったね。G1に届く器であることは間違いない」と、その能力を再評価。次走はオーナーと検討して決められるが、どんな進路を取ろうとも秋の主役を張る一頭であるのは間違いない。
提供:デイリースポーツ