◆第29回
秋華賞・G1(10月13日、京都競馬場・芝2000メートル)
近年の
秋華賞を振り返ると、18年以降の6回で
オークスからの直行組が5勝。勝てなかった22年にしても
ナミュールが2着、
スターズオンアースが3着と上位争いに加わっている。今年の美浦からは、このローテで
桜花賞馬の
ステレンボッシュと
オークス馬の
チェルヴィニアが牝馬2冠を目指す。この2頭に支持が集まることが予想されるが、同じローテで臨む
アドマイヤベル(牝3歳、美浦・
加藤征弘厩舎、父
スワーヴリチャード)も面白い存在といえる。
前走の
オークスでは距離の壁に阻まれて9着。「2400メートルは長かったので距離短縮はいい」と
横山武史騎手が話すように
フローラSを制した2000メートルに替わるのは確実にプラス。それに加えて同騎手がまたがった10月2日の1週前追い切りが抜群だった。美浦・Wコースで自己ベストタイの5ハロン66秒2をマークしながら、ラスト1ハロン11秒0は自身初。夏を順調に過ごしての
パワーアップを感じさせる動きを披露した。
今回はキャリア初となる右回りになるが、
加藤征弘調教師は「少し外に逃げ気味なところがあるので、逆に右回りのほうが合うのでは」と意に介してしない。人気妙味を考えると押さえておいて損はない。(浅子 祐貴)
スポーツ報知