「
秋華賞・G1」(13日、京都)
半世紀を生きた私にとって、
セキトバイーストが生まれたタイヘイ牧場と言えば
サニングデール(04年
高松宮記念V)の印象が強いのだが、改めて牧場の歴史を調べてみると、目からウロコの初耳学が多かった。
北海道新ひだか町でサラブレッドの競走馬を生産し、離乳後は青森県八戸市で育成。八戸市にある本場は、昭和天皇もご宿泊されたことがある由緒ある牧場で、創立者は“競馬の神様”こと故・大川慶次郎氏の父である大川義雄氏なんだとか。ちなみに、大川慶次郎氏は渋沢栄一氏のひ孫に当たる(ホームページより)と知って驚いた。
ただ、老舗の看板にあぐらをかくことなく、「近年では国外でも競走馬生産や競馬に携わり、国際化時代に対応しております」という文言があり、血統面にも進化への意気込みが感じられる。
母ベアフットレディは愛国産で、母の父
フットステップスインザサンドは05年英2000ギニー(芝8F)の勝ち馬。先日の
野路菊Sで2着に好走した半弟の
ジョヴァンニは、来春のクラシックを意識できる好素材だ。
父はダンジグ系のデグラレーションオブウォーで、多様性のあるラーイ3×5クロスが活性化。スピード系の配合ながらも前走で2000メートルにメドが立ったのは大きい。いかにも合いそうな京都芝内回り2000メートルで、大仕事を期待したい。
提供:デイリースポーツ