デイリー競馬スタッフが独断で選定する2歳馬格付けチェック。本格的な秋競馬のシーズンを迎え、ランキングに変動があった。現時点で世代をリードするのはどの馬か。次回ランク入りしそうな期待馬は?ぜひ、今後の2歳戦線のご参考に。
牡馬3位にサウジアラビアRCを制した
アルテヴェローチェがランクイン。同レースは前身のいちょうS時代を含め、18年
グランアレグリアを筆頭に多数のG1馬を輩出している。それに加えて今年のV時計133秒0は重賞となってから2位タイ。馬場状態や展開などを踏まえると高い評価を与えられる。距離はマイル戦がベストで、クラシック向きではないものの、総合力は高い。5位だった
エリキングが
野路菊Sを勝って4位に浮上。
牝馬は2位
エンブロイダリーが
サフラン賞で2着に敗れたが、出遅れた上に道中は折り合いを欠いてスムーズな競馬ができなかった。ただ、ゴール前の末脚に光るものがあり、この着順が本来の力ではない。よって今回は現状維持。次戦が真価を問われる戦いとなる。
5位には中山で未勝利戦を勝ち上がった
シホリーンが入った。V時計1分34秒3は同日の
サフラン賞より0秒9も速かった。近親に
アーモンドアイがおり、血統面の魅力も強調できる。
◆番外編 牡、牝で1頭ずつピックアップ。
サートゥルナーリア産駒の
ファンダムは、中山芝1600メートルの新馬戦を1分32秒8の2歳レコードタイムで制した。この中山開催はかなりの高速馬場で、この時計をうのみにはできないが、高い潜在能力を秘めているのは間違いない。
牝馬は中山芝1800メートルの新馬戦を勝ち上がった
ブラウンラチェット。異父兄はダート重賞5勝馬
フォーエバーヤングで、V時計は平凡だったものの奥の深さを感じた。
提供:デイリースポーツ