「
鎌倉記念・S2」(9日、川崎)
またしても独壇場だった。
ベアバッキューンが単勝1・1倍に応える逃走劇で重賞2連勝。「第75回全日本2歳優駿・Jpn1」(12月11日・川崎)への優先出走権をゲットした。大差の2着にホッカイドウから遠征してきた2番人気の
ミランミラン、3着に3番人気の
ケンシレインボーが入った。
この夜の川崎も、快速
ベアバッキューンの独り舞台だった。
一度もハナを譲ったことなく無傷の4連勝。8馬身、7馬身。重賞初Vとなった前走の
若武者賞が9馬身。そして今回は2秒2の大差。ただ一頭、ホッカイドウからやって来た
ミランミランが2番手から鈴をかけに行ったが、3角過ぎからは逆に差を広げられるばかり。直線も右ステッキが2、3発入った程度で悠然とVゴールへ。あまりの速さと強さにスタンドからは大きな拍手が湧き起こった。
“負けられない”プレッシャーから開放され、主戦の町田直は「ホッとしてます」とひと呼吸だ。「追い出した瞬間、ビックリするぐらいの反応でした。気持ち良かった」と笑みがこぼれた。
この後は予定通り全日本2歳優駿へ。同じ舞台でJRAの強豪を迎え撃つ。鈴木義師は「今回は結構攻めて初めてマイナス体重。返し馬では
テンションが高くて、ギリギリの仕上げだったかな」と振り返ったが「これまでの中で一番いい走りでしたね。生え抜きで、こんな強い馬はなかなか出てこないですよ。次は
チャレンジャーとして。きょうよりも緊張しないかも」と楽しそう。来たるべき大一番へ期待を膨らませた。
提供:デイリースポーツ