2歳重賞のスポニチ賞「第23回
鎌倉記念」が9日、
川崎競馬場で行われた。単勝1・1倍の圧倒的支持を受けた
ベアバッキューンが逃げ切り、デビューから無傷の4連勝で重賞連勝を果たした。同馬には「第75回
全日本2歳優駿」(Jpn1、12月11日、川崎)への優先出走権が与えられた。
モノが違った。デビューから3戦、2着につけた着差は1秒7、1秒4、1秒9。今回はメンバーが強化されているにもかかわらず2秒2。最後は流してのものだけに力の差は歴然だった。戦前に「逃げなくてもいい」と陣営は言っていたが、誰も行かないと見るや鞍上はすんなりハナへ。道中行きたがったが、それを抑え込んでマイペースに持ち込んだ。3角で手綱を緩めるとスッと後続を引き離す。直線も残り200メートルで右ステッキを1発入れるとグッと加速。独り旅でゴールを駆け抜けた。
「自信を持って乗りました。勝ててホッとしています。今後は折り合いをつけて、さらに能力を引き出してあげたい」と町田。次走は権利を獲ったJpn1。「今度は
チャレンジャーだし、緊張しないと思う」と周囲を笑わせた鈴木義師。目前に迫った
ビッグタイトルが現実味を帯びてきた。
◆
ベアバッキューン 父
モズアスコット 母ゴールドマッシモ(母の
父ネオユニヴァース) 牡2歳 川崎・
鈴木義久厩舎 馬主・熊木浩氏 生産者・北海道新冠町の守矢牧場 戦績4戦4勝 総獲得賞金3620万円。
スポニチ