「
秋華賞・G1」(13日、京都)
ラスト1冠を懸けた注目の一戦。
オークスからの2冠を目指す
チェルヴィニアは9日、美浦Wでの3頭併せで自慢のフットワークを披露した。
牝馬2冠目を目指し、
桜花賞以来再び西へ向かう
チェルヴィニアが、美浦Wで軽快に弾んだ。
長距離輸送が控える状況でも守りに入らずに攻めた。内の
セブンマイスター(3歳1勝クラス)と、外の
ティファニードンナ(4歳1勝クラス)の間に入ると、残り1Fで
ギアチェンジ。木村師が「質が高く、見ていてほれぼれする」と長所にも挙げるフットワークでスッと追いつき、6F83秒6-38秒1-11秒7で併入した。
この日、木村師が確かめたかったのは「折り合いや、ゴールに向かって頑張る意識」。動きを見届けて「実戦に近いイメージで順調に来ています」と納得の表情を見せた。
オークス後は放牧に出て充電。9月中旬に美浦に帰厩した。同じ関西圏での
桜花賞では事前に栗東に入り調整したが、今回は美浦で調整を続けて直前輸送を選択。5戦3勝、2着1回の戦績で唯一連対を外したのが
桜花賞でもあり、木村師は「(前回の栗東滞在は)環境の変化に戸惑い、調教をどう組み立てるかに苦心した」と振り返る。それを踏まえ、ホームでの調整を選択した。
舞台は京都芝2000メートル。同師は「初めてでデータがないので、何とか対応してくれるように」と底力に期待する。桜の女王と競り合う2冠を懸けた戦い。樫の女王の誇りに懸けて、譲れない一戦だ。
提供:デイリースポーツ