「
秋華賞・G1」(13日、京都)
前哨戦の
紫苑Sを圧巻のレコードタイムで制した
クリスマスパレード。初めて栗東滞在を敢行し調整を進めているが、G1奪取に向け、頼れる助っ人が駆け付けてくれた。担当の安瀬一浩助手の父で、かつて美浦の大久保洋吉厩舎(15年春に定年解散)に所属し、G1・5勝の
メジロドーベルなどの担当を務めた腕利きの安瀬良一さんだ。
67歳で退職した後は競馬界から離れていたが、レース翌日までの12日間の臨時厩務員として現役復帰。一浩助手は「少し気性に難しさのある馬ですし、父がいてくれて本当に頼もしい。こうやって一緒に1頭の馬を担当する機会もないですしね。栗東にいる間は仕事場でも、食事の時も一緒ですし、いろいろ話しています」と親子二人三脚で大舞台へ挑む。
水曜日に栗東坂路での最終追い切りを無事に消化。一浩助手は「全体的に問題なくこなせましたし、精神的にも少し成長しているように思います」と好感触。歴史的名馬に触れてきた良一さんも「いい馬ですね。歩いた足跡を見ても、踏み込みの力強さが分かる」と素質の高さを評価する。いざ、ラスト1冠へ-。親子の絆を武器に万全の状態で送り出す。(デイリースポーツ・小田穂乃実)
提供:デイリースポーツ