菊花賞男が腕を撫す。
武豊騎手が
アドマイヤテラ(牡3、栗東・
友道康夫厩舎)で
菊花賞(3歳牡牝・GI・芝3000m)の5年ぶり6勝目を狙う。
武豊騎手はこれまで
菊花賞に33回騎乗。2回目の参戦となった88年に
スーパークリークで勝ったが、これが自身初のGI制覇でもあった。その後、96年の
ダンスインザダーク、00年の
エアシャカール、05年の
ディープインパクトと勝利を重ね、19年の
ワールドプレミアでは昭和、平成、令和の3元号制覇を達成。歴代最多の5勝を挙げている。
今年のパートナーは
アドマイヤテラだ。父が
レイデオロ、母が17年の
クイーンC覇者の
アドマイヤミヤビという血統馬。ここまで6戦3勝。春は
若葉S、
京都新聞杯がともに4着でクラシックの出走権を逃したが、前走の茶臼山高原特別で待望の3勝目を手にした。父の産駒らしく長距離適性があり、初の3000mはおそらくプラス。今回はGI初挑戦とあって相手が一気に強くなるが、楽しみなチャレンジといえる。
過去の
武豊騎手の
菊花賞を振り返ると、乗り替わりで参戦したことは5回あって、18年の
ユーキャンスマイルの3着が最高着順。同じく初騎乗は2回あって、ともに2桁着順に終わっている。さぁ今年はどうか。京都コースを知り尽くした名手の手綱捌きに注目が集まる。
【
武豊騎手の乗り替わりでの
菊花賞成績】馬名の前の※は初騎乗、カッコ内は人気
・97年…12着※
シルクライトニング(4)
・01年…5着
ダンツフレーム(2)
・13年…13着
マジェスティハーツ(2)
・15年…17着※
レッドソロモン(14)
・18年…3着
ユーキャンスマイル(10)