菊の友道を忘れるな!
友道康夫厩舎が
メリオーレム(牡3)と
アドマイヤテラ(牡3)の2頭出しで、
菊花賞(3歳牡牝・GI・芝3000m)の5年ぶり2勝目を狙う。
友道厩舎はこれまで
菊花賞に17頭が参戦。14年以降は毎年少なくとも1頭を出走させている。初挑戦の09年は
皐月賞馬の
アンライバルドで15着。12年は5番人気の伏兵
スカイディグニティで2着。そして19年の
ワールドプレミアで初制覇を果たした。近年も21年の
レッドジェネシス(13着)、昨年の
サトノグランツ(10着)など、毎年のように有力馬を送り込んでおり、
菊花賞に欠かせない厩舎といえる。
11年連続の参戦となる今年は
メリオーレムと
アドマイヤテラの2頭出しだ。
メリオーレムは厩舎ゆかりの
シュヴァルグラン産駒。春は
すみれSが3着、
プリンシパルSが2着で
日本ダービー出走を逃したが、前々走の
西部スポニチ賞で待望の3勝目を手にした。続く
神戸新聞杯は5着だったが、道悪が堪えてのもの。血統的に距離延長はプラス、加えて鞍上も頼れる
川田将雅騎手とあれば、上位進出があっていい。一方の
アドマイヤテラも母が
クイーンC覇者の
アドマイヤミヤビという「友道血統」だ。春は
若葉S、
京都新聞杯がともに4着だったが、前走の茶臼山高原特別で3勝目をゲット。その後は菊一本で調整されてきた。
レイデオロ産駒らしくスタミナは満点。鞍上に
武豊騎手を配し、期待は高まるばかりだ。
名手2人を配し、甲乙つけがたい名門の2頭。ともにGI初挑戦とあって伏兵の立場だが、上位独占があっても決して驚けない。