1996年の新設当時からGI競走に格付けされたレースで
桜花賞・
オークスとともに牝馬三冠路線の最終戦に位置付けられており、京都競馬場スタンド改修工事が行われた2021、22年を除いて京都競馬場内回り2000mコースで行われている。阪神競馬場で行われた2年間を除く過去10年で、上がり最速馬は[3-2-2-4]で、上位3頭までの合算は[8-6-5-15]。最後の直線が短い内回りコースに対応できる器用さと瞬発力を持ち合わせている馬が有利にレースを運べる印象だ。
◎
ミアネーロは
紫苑S2着馬。デビューしたばかりの頃は心身ともに幼い面が残っていたが、それでも新馬戦を快勝。大きな不利を受けた
菜の花賞は参考外としたいが、
フラワーCは中団のインで脚を溜めると器用なコーナリングから鋭く抜け出しデビュー3戦目で重賞勝利を記録した。前走の
紫苑Sはゴール前4ハロンが11.9秒、11.6秒、11.4秒、11.0秒という加速ラップの中、先に抜け出した勝ち馬にはクビ差及ばなかったが、小回りコース向きの立ち回りの上手さを十分に見せた1戦だった。
〇
クリスマスパレードは
紫苑S優勝馬。その1戦を含めて右周りの芝2000m戦は[3-0-0-0]と負け知らずだ。先行力を武器に新馬、
水仙賞を連勝して挑んだ
フローラSは不利もあって伸びきれず4着。ダートの
関東オークスは参考外としたいが、いかに開幕週だったとはいえ前半1000m58.8秒のレースラップを2番手で追走し、最後は11.4秒、11.0秒で後続を完封。1分56秒6は従来のレコードを0.5秒縮めるコースレコードとなった。小回り向きの器用さが怖い。
▲
クイーンズウォークは
ローズS優勝馬。
クイーンCを勝って挑んだ春の二冠はいずれのレースも内枠を引き当てたため真っ向勝負を挑むような形になったが、相手に合わせた競馬ができる馬。
ローズSは持ち前の決め手が生かされた内容で、夏を越しての成長を感じさせる1戦だった。520kgという大型馬で実戦を使われた上積みも計算できる。
オークスは内回りコースに対する適性を感じさせる内容だった。春の雪辱を期す1戦となる。
△
タガノエルピーダは
忘れな草賞優勝馬。2歳時には
朝日杯FS3着という惜しい星もある。やや勝ち味に遅い面があってまだ2勝馬だが、そのうち1勝は京都競馬場で記録している。
桜花賞馬で、
オークス2着△
ステレンボッシュ、
オークス馬△
チェルヴィニア、そして
フローラSに勝った△
アドマイヤベルを押さえておきたい。