盛岡競馬場で10月14日(月)に行われる
マイルチャンピオンシップ南部杯(3歳上・JpnI・ダ1600m)。持ち回りのJBC競走を除けば、東京、名古屋、大阪の三大都市圏以外で実施される唯一のGI級レースである。
JRA所属馬6頭に加え、地方馬も役者揃い。
サマーチャンピオンを勝った
アラジンバローズ、昨年の南関東三冠馬
ミックファイア、
帝王賞で地方馬最先着だった
サヨノネイチヤが駒を進めてきた。
JRAの開催もあるが、豪華メンバーで争われる秋のダートマイル王者決定戦からも目が離せない。発走予定日時は14日(月)の18時15分。主な出走予定馬は以下の通り。
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レモンポップ(牡6、美浦・
田中博康厩舎)
国内では連対を外しておらず、まだまだ底知れぬ強さを見せる。昨年は春秋
JRAダートGIを制したほか、
南部杯ではのちに
JBCスプリントを勝つ
イグナイターに大差を付ける衝撃の走り。今年のサウジCでは12着と崩れたが、
さきたま杯では小回りを難なくこなして4つ目のGI/JpnIタイトルと、国内での勢いはとどまらない。今年は勝ち負け以上に、どう勝つかが楽しみだ。
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ペプチドナイル(牡6、栗東・
武英智厩舎)
揉まれると脆い印象もあったが、昨年暮れの
ベテルギウスSでは内3番手から抜け出して快勝。新味を発揮する。続く
東海Sではスローで持ち味が生きなかったが、
フェブラリーSは前半3ハロン33.9秒の超ハイペースを4番手から押し切り勝ち。
かしわ記念の一周競馬より、ワンターンでスピード生きる盛岡マイルのほうがイメージに合致。今回は前走以上を期待したい。
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アラジンバローズ(セ7、兵庫・
新子雅司厩舎)
JRA所属時には
門司Sで2着、吾妻小富士OPや
アハルテケSで3着とオープン特別でたびたび見せ場。その後、鳴り物入りで兵庫競馬に転入すると、佐賀大賞、新春賞とさっそく重賞2勝を挙げる。今年6月の復帰戦、続く
マーキュリーCは7着に終わるも、初の1400m戦だった
サマーチャンピオンで
ビッグタイトル獲得。1ハロンの距離延長を克服し、勢いそのままにJpnI制覇なるか。
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ミックファイア(牡4、大井・
渡辺和雄厩舎)
昨年の
羽田盃、
東京ダービー、
ジャパンダートダービーを勝ち、22年ぶり史上2頭目となる無敗の南関東三冠馬に輝く。秋にはダービー
グランプリを制し、無傷7連勝まで伸ばしたが、その後は3戦して勝ち星に恵まれていない。だが、
フェブラリーSでは勝ち馬から0.8秒差の7着と善戦はしている。4歳秋のここで結果を残し、再び世代の代表馬に返り咲きたい。
そのほかにも、
白山大賞典から距離短縮で初タイトル狙う
ダイシンピスケス(牡6、栗東・
森秀行厩舎)、悲願のGI級タイトル目指す
タガノビューティー(牡7、栗東・
西園正都厩舎)などが出走を予定している。