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藤田菜七子が引退 若手騎手の“スマホ依存”深刻…違反頻発に「通信機能抑止装置」設置も検討

スポニチ
  • 2024年10月11日(金) 16時44分
 JRAは11日、騎手として重大な非行があったとして騎乗停止となり、引退届を提出した藤田菜七子騎手(27=美浦・根本)を巡る一連の報道と処分について説明。騎手免許の取消申請を受理したと発表した。若手騎手のスマートフォン不適切利用による違反の頻発に、JRAジャミング(通信機能抑止装置)の設置も検討すると報告した。

 藤田を巡っては、10日発売の週刊文春が藤田の通信機器不正使用を報道。JRAは9日午後5時頃に本人と連絡を取り、通信機器の使用の有無を藤田に事情聴取をしたところ、他者との通信を認めた。本人に11日からの一時騎乗停止処分を伝えた際に、引退の意思を伝えられた。10日付で騎手免許取り消し願いを受け取り、この日受理。「藤田菜七子 騎手の引退」を正式発表した。

 昨年5月に若手騎手6人(今村聖奈永島まなみ古川奈穂小林美駒河原田菜々、角田大河=すでに引退)が騎手控室、調整ルーム居室で通信機器(スマートフォン)を使用したことが発覚、30日間(開催日10日間)の騎乗停止処分を受けていた。今年5月にも水沼元輝、今月には永野猛蔵、小林勝太が同様の違反で騎乗停止となっている。

 スマホ不適切利用による違反・処分が多発している中、過去の違反をさかのぼっての処分は藤田が初めてとなった。松窪隆一審判部長は「今後も過去であっても処分をする対象になりうる。違反行為が認定されれば処分されることはある」と説明した。

 また「若い騎手ほどスマホに依存しているきらいがある。これだけ短期間でこういうことが起こるということは、若手のルール認識が甘いところがあるのかもしれない」と分析。

 今後の対策については「早急に防止のための手段を考えていく」とし、「具体的にはジャミングも検討のひとつ」と、通信信号に対する通信機能抑止装置も検討。「近隣住民への影響、競馬開催業務への影響を考えながら検討していく」と展望を明かし「持ち物の抜き打ち検査も当然検討していく」と主張した。

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