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【菊花賞】加藤士津八調教師がGI初制覇へ コスモキュランダが春2冠の悔しさ晴らすか

  • 2024年10月17日(木) 18時00分
 開業6年目の加藤士津八調教師が、菊花賞(3歳牡牝・GI・芝3000m)のコスモキュランダ(牡3)でGI初制覇を狙う。

 加藤士津八調教師は加藤和宏調教師の長男。03年に国枝栄厩舎から騎手としてデビュー。1年目は7勝を挙げたものの、徐々に騎乗数、勝利数ともに減少。JRA通算20勝の成績を残し、11年限りで現役を引退した。その後は父の厩舎の調教助手として、ハナズゴールの豪州遠征などに帯同して経験を積み、17年に調教師試験に合格。19年3月に開業している。ここまでJRA通算97勝。今年は既にキャリアハイに並ぶ19勝。とりわけ現3歳世代の活躍は目覚ましく、コラソンビートコスモキュランダクリスマスパレードと3頭の重賞勝ち馬を送り出している。

 菊花賞にはコスモキュランダで挑む。今年の弥生賞の覇者で、これがアルアイン産駒の初重賞制覇となった。その後も皐月賞ジャスティンミラノからクビ差の2着、日本ダービーが出遅れから巻き返して0秒8差の6着と、世代トップレベルの力を示してきた。休み明けのセントライト記念は1番人気で2着だったが、外を回して勝ちにいく競馬をしてのもの。勝ったアーバンシックとの1馬身3/4差は、立ち回り一つで逆転できるだろう。

 加藤士津八調教師はここまでJRA重賞を3勝しているが、GIは5戦して昨年の阪神JFのコラソンビートが3着、今年の皐月賞コスモキュランダが2着と善戦止まり。ここで待望の初制覇を果たし、30代のGIトレーナーとなることを期待したい。

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