父に初タイトルを届けるか。
ワールドエース産駒の
ジュンブロッサム(牡5、栗東・
友道康夫厩舎)が、
富士ステークス(3歳上・GII・芝1600m)で重賞初制覇を狙う。
ジュンブロッサムは父
ワールドエース、
母エンプレスティアラ、母の
父クロフネの血統。母は未勝利だが、祖母の
ゴールドティアラは00年の
南部杯など重賞5勝を挙げている。20年のセレクトセール1歳で7800万円(税抜)で取引された。
ここまで18戦4勝。2勝クラスで惜敗が続いたが、昨年9月の
ロードカナロアCで待望の3勝目。続く
石清水Sは5着に崩れたが、前々走の水無月Sを快勝し、待望のオープン入りを決めた。そして前走の
関屋記念でも3着に健闘。1番人気の支持に応えることはできなかったが、メンバー中最速タイとなる上がり3F32秒5をマークして、負けて強しの内容だった。もちろん、重賞タイトルは手が届くところにある。
父の
ワールドエースは
ディープインパクト産駒で、現役時代に12年の
きさらぎ賞と14年の
マイラーズCを制した。しかし、産駒は
JRA重賞に延べ28頭が出走して未勝利。それだけに
ジュンブロッサムにかかる期待は大きい。昨年7月に種牡馬を引退し、現在はノーザンホースパークで余生を過ごす父に吉報を届けることができるか。秋の大舞台を目指す自身にとっても、結果が欲しい一戦となる。