「
秋華賞・G1」(13日、京都)
1番人気の
チェルヴィニアが直線一気に差し切り、
オークスに続く牝馬2冠を達成した。今年のJRA・G1は
スプリンターズSまで全て異なる騎手が勝利していたが、
クリストフ・ルメール騎手(45)=栗東・フリー=が初めて複数勝利を飾ることとなった。2着に5番人気の
ボンドガール、2番人気の
桜花賞馬
ステレンボッシュが3着を確保した。
◇ ◇
桜花賞馬に
オークス馬、ユタカ君の
ボンドガールが上位かなというのが戦前の見立て。特に
ボンドガールはユタカ君が乗って折り合いがつきますし、京都もよく知っていますからね。あとは、関西馬なら川田君の
クイーンズウォークも力があると思っていました。
いやあ、それにしてもルメールはうまいですね。ペースが結構速くて、2番手が離れる展開。普通、有力馬に乗っていたら不利を受けないように徐々に動きたくなるんですが、ルメールは中団で我慢していました。やっぱりうまい。あの展開は難しいんですよ。でも我慢して、馬を信じて。
チェルヴィニア自身も強かったですが、ジョッキーもさすがでした。
ボンドガールはいつも2着だね。NHKマイルCは前がふさがって下がってしまいましたが、それ以外はいい競馬ができていました。力はあるんだけどね。でも、どこかで一つ重賞を勝ってくれると思います。
3着の
ステレンボッシュも力はありますね。こちらはゲートで遅れた分かな。
チェルヴィニアのルメールは思い通りのポジションだったけど、
ステレンボッシュは後ろからに。その差でしょう。
クイーンズウォークは向正面から上がっていって、一瞬オッと思いましたが…。この馬も本来は能力があります。
京都の内回りだったけど、結果は無難に強い馬が上位に来ました。ジョッキーもうまいし、馬も強かった。いい競馬だったと思います。(元JRA調教師)
提供:デイリースポーツ