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【マイルCS南部杯】レモンポップ 史上7頭目の連覇! ペプチドナイルとの一騎打ちハナ差譲らず

スポニチ
  • 2024年10月15日(火) 05時01分
 秋の最強ダートマイラーを決するJpn1「第37回マイルチャンピオンシップ南部杯」が14日、盛岡競馬場で行われた。断然1番人気に推されたレモンポップ(牡6=田中博、父レモンドロップキッド)が、迫るペプチドナイルを振り切って逃げ切りV。南部杯が中央交流レースになった95年以降、7頭目の連覇(ブルーコンコルドは3連覇)を達成した。昨年フェブラリーS南部杯、チャンピオンズC、今年さきたま杯に続き、5度目のビッグタイトルを獲得した。

 王者は負けない!レモンポップが恐るべき強さを見せて連覇を飾った。最内からハナへ。外から今年のフェブラリーS覇者ペプチドナイルが“ガチンコ勝負”を挑み、完全なマッチレースになった。残り1F、一度は危うしのシーン。しかし、ゴール前で再びレモンがまた伸びる。3/4馬身差。「大差」の昨年とは一転し、差はわずかだったが、最後は王者のプライドでしのいだ。

 ウイニングランで何度も拳を突き上げた坂井は、1年ぶりの盛岡で言葉を弾ませた。「ヒヤヒヤしましたが無事に勝てて良かった。負けるとは思っていませんでした。何とかしのいでくれた。ギリギリでした。最高の気分です。(盛岡に)ただいま、という感じです」

 根性でしのいだ6月さきたま杯Vから4カ月。坂井が騎乗した1週前追いまでは順調だった。しかし、最終追いで2歳新馬にまさかの遅れ。それでも鞍上は愛馬を信じ切っていた。「今週遅れてどうかな?と思っていましたが、先生(田中博師)は70点の出来と言っていましたが、70点なら勝てると思っていました」

 一方、田中博師は「100点の出来ではありませんでしたが、地力を感じました。頭が下がる思いです。ジョッキーは(内枠にも)上手に対応してくれました」と愛馬に最敬礼した。

 砂マイル路線ではもはや無敵。今後について、田中博師は「選択肢はいろいろありますが、オーナーと協議したいと思います。成績だけではなく、その先もある馬ですから」と語るにとどめた。5度目のビッグタイトルに全て導いてきた坂井は「僕が乗ってから、国内ではまだ負けていません。また、この馬で勝ちたいと思います」と誓った。その顔は、秋晴れの盛岡の空のように澄み切っていた。

 ◆レモンポップ 父レモンドロップキッド 母アンリーチエイブル(母の父ジャイアンツコーズウェイ)牡6歳 美浦・田中博厩舎 馬主・ゴドルフィン 生産者・米国ミスター&ミセス・オリヴァー・S・タイト 戦績17戦12勝(地方3戦3勝、海外2戦0勝)総獲得賞金6億3675万6000円。

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