第4回東京3週目の開催は土日で計4鞍のメイクデビューが組まれている。富士Sが行われる土曜日の芝2000mには各厩舎の血統馬やセレクトセールの高額馬がスタンバイ。距離的にも先につながる一戦として、どの馬が勝ち上がるのか注目だ。
【10月19日(土) 東京芝2000m】
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キングノジョー(牡、父
シルバーステート、
母パレスルーマー、美浦・
田中博康厩舎)
2023年のセレクトセールに上場され、取引価格は3億4100万円(税込み)。半兄に
ジャスティンパレス(
天皇賞(春))や
アイアンバローズ(
ステイヤーズS)、今年から種牡馬として日本に導入された
Palace Maliceがいる。先週の追い切りは
デンクマール、
レモンポップとの3頭併せの真ん中に入り、しっかりと動かした。併せた相手の
デンクマールは前週(14日)にデビュー勝ち。遅れを取っていた
レモンポップは同日の
南部杯を連覇し、さすがの底力を示した。この馬にも自然と注目が集まるところだ。「まだ左右の
バランスなど肉体面が未熟な現状だけど、走ることに対しては前向きな性格。ひと追いごとに良化しているし、スタミナはある。いかにも長めの距離が合いそうなタイプです」と
田中博康調教師。鞍上は
C.ルメール騎手が予定されている。
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ヘヴンウィンド(牡、父
エピファネイア、
母ヤマノフェアリー、美浦・
黒岩陽一厩舎)
2022年のセレクトセールに上場され、取引価格は1億7600万円(税込み)。伯母に
デニムアンドルビー(重賞2勝、GI2着2回・3着1回)がおり、牝系を遡ると
トゥザヴィクトリー、
トゥザグローリー、
サイレントディールなど多くの活躍馬が並ぶ。「乗り込むにつれ、だいぶ体力がついてきました。そこまで切れる感じはないけど、きれいなフットワークで走るタイプ。広いコースの中距離向きだと思います」と
黒岩陽一調教師。鞍上は
川田将雅騎手が予定されている。
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ウィッシュツリー(牝、父
フィエールマン、
母ピースエンブレム、美浦・
宮田敬介厩舎)
伯母に
ブラックエンブレム(
秋華賞)、いとこに
ブライトエンブレム(
札幌2歳S)や
ウィクトーリア(
フローラS)がいる。「スラッとした体形。素軽い感じでスタミナもありそう。まだ筋肉の質が柔らか過ぎるので、もう少し芯が入ってくれば変わってくると思います」と
宮田敬介調教師。
【10月20日(日) 東京芝1800m】
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メリザンド(牝、父
サトノダイヤモンド、
母ロザリンド、美浦・
田中博康厩舎)
祖母が
シーザリオ。半兄に
オーソリティ(国内外で重賞4勝)、おじに
エピファネイア、
リオンディーズ、
サートゥルナーリアがいる。「背中はいいけど、まだ線が細めで体を使い切れていない現状。心臓は良さそうなので、少しずつ変化してくれば…。奥手のタイプだと思います」と
田中博康調教師。
(取材・文:竹之内元)