12、13、14日の東京、京都、新潟を舞台に2歳新馬戦が計10レース行われ、月曜東京5R(芝1800m)を単勝1・4倍の1番人気に支持された
デンクマールが3馬身半差で快勝した。544キロと雄大な馬体を誇る
モーリス産駒で、
母リリーノーブルは
桜花賞3着、
オークス2着の活躍馬。「伸びしろはあるし、これからシャープになってくると思います」とルメールは将来に期待を込めた。東京の芝、ダート1400mでそれぞれ好時計勝ちを決めた
レモンバーム、
ベンヌも今後が楽しみな好素材だ。
先週の新馬勝ち馬評価一覧
デンクマール(牡、父
モーリス、美浦・田中博)
月曜東京5R・芝1800m、ルメール「ゲートからすごく速くて、ずっと乗りやすかった。冷静に走ってくれて、直線もいい脚でした。千八で勝ったけど、千六の方がいい。まだ重たいので伸びしろはあるし、これからシャープになってくると思います」(レース評価A、将来性★★★★)
レモンバーム(牝、父
ジョーカプチーノ、美浦・嘉藤)
日曜東京4R・芝1400m、M・デムーロ「強かった。真面目だったし、外枠も気にしていなかった。ゲートを上手に出て、展開も合っていたね」(A、★★★★)
ベンヌ(牡、
父パイロ、美浦・久保田)
月曜東京4R・ダート1400m、田辺「大柄な新馬でスタートをどれぐらい出られるかなと思っていましたが、センス良く出てくれました。レースの後半も自ら伸ばしてくような走りをしてくれました。ハナに行って勝ったので、今後は経験を積んでいきたいですが、いいものを持っていますよ」(A、★★★★)
ミストレス(牝、父
キズナ、栗東・矢作)
土曜新潟5R・芝1600m牝馬限定、古川奈「調教で追うごとに良くなっていたので、競馬で能力を出せればと思っていました。調教では気の強い面を見せますが、落ち着いていて気の悪さも出しませんでした。ハナにこだわったわけではありませんが、ゲートをポンと出たので、これなら行ってもいいかと思いました。道中はフワフワするところがありましたが、追いだしてからしっかりと反応してくれました。そこは能力の高さだと思います」(B、★★★)
テイクイットオール(牡、父
キズナ、栗東・中竹)
日曜東京5R・芝1600m、三浦「返し馬では緩さと子どもっぽさを感じていて、初戦向きではないと思っていました。でも、最後の最後に切れ味を発揮してくれましたね。走りが軽くて、距離が延びて良さそうなタイプ。
キズナ産駒らしく軽くて、エンジンが掛かってからの鋭さが際立っていたと思います」(B、★★★)
ドンインザムード(牡、父
アジアエクスプレス、栗東・今野)
土曜京都4R・ダート1800m、松山「調教の時からダートの千八は合いそうだと思っていました。スタートは良かったんですが、外から行く馬がいたので、それを行かせて逃げ馬の後ろから競馬をしました。キック
バックをこなしましたし、終始手応え良く運べました。最後も狭い所から抜け出して、器用な競馬をしてくれましたね」(C、★★★)
ナグルファル(牡、父
エピファネイア、栗東・杉山晴)
土曜京都5R・芝2000m、川田「調教通りの内容だったと思います。一つ一つこれからより良く覚えていければと思います」(C、★★★)
コモンスナイプ(牡、父
トゥーダーンホット、栗東・藤岡)
日曜京都4R・芝1200m、鮫島駿「外枠でしたし、スタートもそれほど速くなさそうだと思っていましたが、馬場やメンバーを考えると1列目が一番勝利に近いだろうと思って、動かしてポジションを取りに行きました。馬もそれに応えてくれましたね。まだシェイプアップできそうな体つきだったので、上積みはあると思います」(C、★★★)
ロヴィーサ(牝、父
リオンディーズ、栗東・大根田)
日曜京都5R・芝1800m、幸「ずっと手応えが良かったですし、手応え通り、直線に向くとよく伸びてくれました。これからが楽しみですね」(C、★★★)
スワッガー(牡、父
デクラレーションオブウォー、美浦・武市)
月曜新潟5R・ダート1800m、丸田「いい言い方をすれば前向きですが、自信がなく怖がりなのが反応の良さにつながっている感じです。まだ体が緩い状態で勝てました。成長してくれれば」(C、★★)
(レース評価は馬サブロースタッフによるS、A、B、C、Dの5段階。将来性評価は★5が最高)
提供:デイリースポーツ