「第31回マイルグランプリ」が16日、大井競馬場で行われた。1番人気のスマイルウィが直線差し切ってV。昨年に続いて当レース連覇を達成した。同馬には「第62回ゴールドカップ」(S1、12月24日、浦和)への優先出走権が与えられた。

　直線を向いたところでアランバローズとの差は8馬身。それでも「想定内の差」と矢野は慌てなかった。デュードヴァンをかわして2番手に上がると右ステッキがロックオンの合図。それに応えて一完歩ごとに差を詰めていく。

　残り100メートルで3馬身。その時はすでに末脚の勢いが違った。残り50メートルで捉えると最後は追い込んできたムエックスも1馬身1/4差で振り切ってゴールを駆け抜けた。

　「スタートがとにかく速いので大外の方がかえっていいくらい。リズムを保って走れれば差せると思っていたし、ゴール前は気持ちよかった」と矢野は満足そうな表情で振り返った。

　次走は権利を獲ったS1で同レース3連覇を狙うことになった。「まだ良くなりそうな雰囲気がある」と張田師。7歳でさらに成長を続ける愛馬の頼もしさに感心しきりだった。

　◇スマイルウィ　父エスポワールシチー　母アップライジング(母の父コマンズ)　牡7歳　船橋・張田京厩舎　馬主・SRT　生産者・北海道新冠町の芳住鉄兵氏　戦績35戦18勝(南関東34戦18勝)　総獲得賞金2億8838万円。

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