キングヘイロー産駒が15年ぶりのGI制覇なるか。
小倉記念を制した
リフレーミング(牡6、栗東・
鮫島一歩厩舎)が、
天皇賞(秋)(3歳上・GI・芝2000m)で強豪撃破に挑む。
キングヘイローは
父ダンシングブレーヴ、
母グッバイヘイロー、母の
父Haloの血統。父は86年の
凱旋門賞の覇者で、「80年代の欧州最強」の呼び声もある歴史的名馬。一方の母も米でG1を7勝した名牝で、まさに世界的な良血馬だった。
現役時代は27戦6勝。デビュー2年目の
福永祐一騎手とコンビを組み、東京スポーツ杯3歳Sで人馬揃っての重賞初制覇を果たす。その後、クラシック路線では
スペシャルウィーク、
セイウンスカイと3強を形成し、惜しくもタイトルには届かず。4歳以降は
柴田善臣騎手が主戦を務め、5歳時の
高松宮記念で待望のGI初制覇を果たした。
菊花賞で5着となりながら、ス
プリント戦で頂点に。それでいてラストランの
有馬記念でも0秒2差の4着に激走と、今では珍しくなった距離横断型の名馬だった。
種牡馬としても
ローレルゲレイロ、
カワカミプリンセスのGI馬2頭を筆頭に、多くの活躍馬を輩出した。19年3月に老衰で死んだため、現役の産駒が残りわずかだが、近年は母の父としてブレイク。
イクイノックスや
ピクシーナイト、
キングズソードや
ディープボンドなどが大舞台を沸かせている。
リフレーミングは
キングヘイロー産駒として20年の
スプリンターズSの
ダイメイプリンセス(8着)以来、4年ぶりのGI出走となる。そして勝てば09年
スプリンターズSの
ローレルゲレイロ以来、15年ぶりのGI制覇。ラ
イバルは手強いが、一つでも上の着順をつかみ取り、天国の父を喜ばせてほしい。