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【菊花賞予想】上位人気3頭での馬連は成功率ゼロ? 過去データから探るGI菊花賞

  • 2024年10月20日(日) 07時35分
 今週も引き続き、開催競馬場は「東京・京都・新潟」の3場。

 重賞はふたつ。まず土曜日に、東京競馬場で芝マイルのGII戦・富士S(GII・東京・芝1600m)。そして日曜日に3歳クラシック3冠目となる長距離戦GI菊花賞(京都・芝3000m)が行われる。

 今年は、皐月賞ジャスティンミラノは不在となるが、ダービー馬ダノンデサイルは出走予定。トライアル戦を経由した馬、夏の成長馬などと最後の一冠を競うことになる。

 過去10年のデータを使って傾向を探るこのコーナー。今週は菊花賞にスポットを当て、馬券のヒントと狙い馬を探していこう(菊花賞は21・22年が阪神競馬場開催です)。

1. 1番人気馬の関東馬は勝ちきれない?

 まずはいつものように上位人気馬の成績チェックから。

 菊花賞の1番人気馬は過去10年で3勝。20年コントレイル、17年キセキ、16年サトノダイヤモンドといずれも名馬として名を残すレベルの馬たちが勝っている。3頭はいずれも「関西馬」「前走・神戸新聞杯1着か2着」という共通点がある。

 関東馬で1番人気になっていた18年ブラストワンピースは4着、23年ソールオリエンスは3着。関東馬の1番人気での勝利はない。仮に今年、関東馬アーバンシックが1番人気になるとちょっと嫌なパターンとなってしまうわけだ…。

 1番人気馬たちの過去10年の成績は【3-0-3-4】。馬券圏内率60パーセントながら2着がない。

 さらにジンクス。「前走日本ダービーから直行」というタイプで馬券圏内になっている馬は、昨年2着となったダービー馬・タスティエーラしかいない。今年はダノンデサイルがこのパターンを踏むが、勝ちきることができるだろうか。

 一方、2番人気馬は1勝で、成績は【1-3-0-6】で馬券圏内40パーセントと微妙。3番人気馬は2勝で成績は【2-1-0-7】でこちらも馬券圏内30パーセントとなっている。上位3番人気以外の4勝分は、4番人気2回・5番人気・7番人気が各1勝ずつとなる。8番人気以降の勝ち馬はいない。

2. 1〜3番人気馬総崩れという年はなし?

 過去10年「1・2・3番人気が揃って連対を外す」という事例は起きていない。

 3番人気までのどれかが「必ず連対をしている」のだ。しかし一方で「上位人気3頭の組み合わせでの連対ワンツー決着」というパターンもない。

 堅く獲ろうと思って、1・2番人気、1・3番、2・3番人気という組み合わせで買う馬連馬券は、過去ことごとく失敗に終わっている。馬券を堅くいこうとし過ぎると獲れない。人気馬並び立たず、それが菊花賞なのかも…。

3. やはり今年も「2枠」狙い?

 昨年時点では、菊花賞は異様に「2枠」が強いと言えた。2枠の馬が5勝もしていたからだ。しかし今年時点の過去10年データでは2枠は4勝・2着3回となる。まあ過去10年で7回も連対しているので、これでも十分2枠強し、といっていいのかもしれない。

 昨年の2枠には、16番人気シーズンリッチと14番人気ダノントルネードという人気薄勢が入っていたので圏外になっていても仕方なし。そんな今年は2枠にダノンデサイルが入った。同馬にとっては絶好のポジションとなるだろう。

 一方、不思議なもので2枠優勢だが「内枠有利ではない」。

 1枠・3枠はそれぞれ1頭ずつ1着馬を出しているものの、それ以外は4枠が1頭ずつ2・3着馬を出している程度。好走馬は5枠から外枠のほうが圧倒的に多い。特に7枠は2勝、2着1頭、3着4頭。ということで7枠も好走枠といっていいだろう。菊花賞の外枠は決して不利な枠ではないのだ。

4. 狙える前走ローテーションはどれだ?

 菊花賞では、前走「神戸新聞杯」組と「セントライト記念」組が強いのはご存知のとおり。過去10年、馬券圏内30頭中、この2つのレースでなんと21頭を占めている。

 特に1着馬は、前走「神戸新聞杯」が5頭(すべて前走3着以内)。前走「セントライト記念」が3頭となっている。

 例外の2頭は18年のフィエールマン(前走GIIIラジオNIKKEI賞2着)と23年のドゥレッツァ(前走日本海S1着)。今後も例外は増えるかもしれないが、現時点での軸馬は前走「神戸新聞杯」か「セントライト記念」組から選ぶのが正攻法と言える。

 一方、前走「神戸新聞杯セントライト記念&ダービー」以外で2・3着になっているのは合計6頭。これらの前走ローテは以下の通り。

21年3着ディヴァインラヴ(6番人気)  前走・木曽川特別(2勝クラス)1着
20年2着アリストテレス(4番人気)   前走・小牧特別(2勝クラス)1着
18年3着ユーキャンスマイル(10番人気) 前走・阿賀野川特別(2勝クラス)1着
17年3着ポポカテペトル(13番人気)   前走・阿賀野川特別(2勝クラス)1着
16年2着レインボーライン(9番人気)  前走・札幌記念(GII)3着
14年3着ゴールドアクター(7番人気)  前走・支笏湖特別(2勝クラス)1着

 つまり、ヒモ選び(特に3着狙い)においては、「前走2勝クラス(もしくは3勝クラス)1着」タイプ、もしくは「古馬との重賞での馬券圏内」が可能性アリとなる。今年でいえばピースワンデュックヘデントールなど気を付けておきたい馬はけっこういる。

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