「
富士S・G2」(19日、東京)
群雄割拠のマイル路線で頂点を狙う。4番人気の
ジュンブロッサムがG1馬、重賞勝ち馬たちを蹴散らし、5度目の挑戦で重賞初制覇を飾った。
前走の
関屋記念は1番人気に支持されたが、出遅れもあって3着。ゲートの不安定さという課題を今回はしっかりクリアした。五分のスタートを切り、中団後方で流れに乗る。直線で馬場の真ん中に持ち出すと、問答無用の末脚で一気に突き抜けた。
コンビ2戦目で結果を出した戸崎圭は「ゲートが課題と思っていました。うまく出られてイメージ以上にいい位置で競馬を進められた」と勝因を挙げる。「最後の脚はすごくいいのでそこは信じて。道中リズム良く運べていたし、手応え通りの脚が使えました」と前回のリベンジを果たした。
デビュー3戦目で
共同通信杯(4着)に挑戦したように、厩舎は早くから期待してきた。友道師は「前走よりも調教の動きが良く、明らかに具合は良かった。騎手とは前回も最後の脚は使っているので、位置取りだけ気をつけてと話しました」と感触通りの結果に納得の笑みを浮かべた。
優先出走権を得て、次はもちろん「マイルCS(11月17日・京都)に」と指揮官。戸崎圭も「G1でも楽しみ」と、この完勝で自信を深めている。G2を制した勢いで、堂々と淀のG1へ向かう。
提供:デイリースポーツ