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【天皇賞・秋】宝塚記念3着も「負けて強し」のG1馬がキタサンブラック以来の快挙に挑戦

スポーツ報知
  • 2024年10月21日(月) 06時30分
◆第170回天皇賞秋・G1(10月27日、東京競馬場・芝2000メートル)

 第170回天皇賞・秋・G1は27日、東京競馬場の芝2000メートルを舞台に行われる。昨年はイクイノックスが驚異のレコードVを果たした秋の中距離頂上決戦に、今年もG1馬6頭を含む実力馬がそろう。1週間を通してレースを深掘りする「考察」を担当するのは、10万円超の高配当を連発する戸田和彦記者。プロローグ編は、キタサンブラック以来の記録に挑むベラジオオペラを取り上げた。

 イクイノックスが昨年たたき出した衝撃の“世界レコード”1分55秒2での圧勝劇から一年。その絶対王者がターフを去ったいま、古馬中距離界は群雄割拠の戦国時代に入っている。

 振り返れば96年にバブルガムフェローが3歳王者(当時は4歳)に輝き、翌97年にはエアグルーヴが84年のグレード制導入後、初の牝馬制覇を果たした。今では珍しくなくなった古馬混合G1での3歳馬、牝馬の活躍。歴史が動いたのは1990年代後半の天皇賞・秋だったように感じる。

 近年で記者の記憶に残っているのは、雨中決戦だった17年のキタサンブラック。珍しくスタートで大きく出遅れ、万事休す―と思われたが、距離ロスなく馬場の悪い内めをスルスルと進出。いつの間にか好位に取り付くと、直線も力強く先頭でゴール板を駆け抜けた。泥だらけになりながら右ムチを掲げた武豊騎手。さすが名手とうなった一戦でもあった。

 そのキタサンブラック以来となる史上2頭目、大阪杯天皇賞・秋の「同一年春秋2000メートルG1勝利」に挑むのがベラジオオペラ。3着だった宝塚記念も「負けて強し」を印象付けた。

 レースを振り返る。向こう正面でローシャムパークが、まくり気味に進出開始。それに呼応するように、好位で運んでいたオペラの横山和騎手も仕掛けた。早めに動かされたぶん、最後は脚が上がったが、後方待機し、ローシャムのペースアップの“恩恵”を受けた上位2頭。今回、出走する2着ソールオリエンスよりも評価できる。

 3歳世代を代表する皐月賞ジャスティンミラノの回避は残念だが、ドウデュースタスティエーラのダービー馬2頭に昨年の3冠牝馬リバティアイランドなどG1馬が6頭。古馬の秋3冠ロード初戦に、好メンバーがそろった印象。天皇賞・秋で偉業に挑むオペラの“ライバル”も1週間、多角的に分析し、週末に結論を導き出したい。(戸田 和彦)

スポーツ報知

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