もう惜敗は御免だ。
ディープインパクト産駒の
プログノーシス(牡6、栗東・
中内田充正厩舎)が、
コックスプレート(3歳上・G1・芝2040m)でGI初制覇を目指す。
プログノーシスは
父ディープインパクト、
母ヴェルダ、母
Observatoryの血統。ここまで15戦7勝。昨年の
金鯱賞と
札幌記念、今年の
金鯱賞とGIIを3勝している。一方、GIは4戦してクイーンエリザベスII世Cが2年連続で
ロマンチックウォリアー(
Romantic Warrior)の2着、昨年の
天皇賞(秋)が
イクイノックスから0秒6差の3着。健闘しているが、あと一歩で勝利を逃している。
今回は5回目のG1チャレンジ、そして初の豪州遠征となる。海外の強豪相手でも地力は上位。ただ、
ムーニーバレー競馬場は直線が僅か173mしかないので、のんびりと構えていては到底届かない。前走の
札幌記念は出遅れが堪え、差し届かずの4着だっただけに、序盤の立ち回りが大きなカギ。その点は初コンビとなる
D.レーン騎手の手腕に期待したいところだ。
社台
ファーム産の
ディープインパクト産駒として、いずれは種牡馬になることが約束される逸材。そのためにも「未完の大器」のままで終わるわけにはいかない。4回目となる海外遠征での悲願成就といきたい。