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秋古馬三冠なら“14.2億円”!? 惜しくも二冠だった馬は何頭いる?

  • 2024年10月23日(水) 12時15分
「秋古馬三冠」とは、JRAが開催する秋の中距離GI・3競走を指した俗称のこと。正式名称では無いが、ファンや関係者の中でこう呼ばれる。三冠達成馬には褒賞金制度があり、内国産馬に2億円、外国産馬には1億円のボーナスが出る。いずれのレースにも高額な本賞金が設定されており、天皇賞(秋)は1着2.2億円、ジャパンCは1着5億円、有馬記念は1着5億円。すなわち、内国産馬が三冠を達成すれば、本賞金と褒賞金を合わせて、14.2億円(+各種手当)がゲットできる。

 ただ、達成するのは極めて難しい。“三冠馬”は00年テイエムオペラオー、04年ゼンノロブロイの2頭のみ。褒賞金制度がスタートしたのは00年だが、それ以前を含んでも同一年に対象競走2勝以上を挙げたのは、85年シンボリルドルフ、02年・03年シンボリクリスエス、22年・23年イクイノックスなど8頭(延べ10頭)しかいない。

 天皇賞(秋)が10月下旬の東京芝2000m、ジャパンCが11月下旬の東京芝2400m、有馬記念が12月下旬の芝2500mと、それぞれ条件が大きく異なることや、約1カ月の間隔でGIを3戦するタフさが求められる点。さらに近年では、ブリーダーズCや香港国際競走に向かうなどローテの多様化もあり、三冠すべてに出走すること自体が珍しくなりつつある。

 そんな中、今年はドウデュースが秋古馬三冠に挑戦することが報じられている。昨年は天皇賞(秋)が7着、ジャパンCが4着、有馬記念が1着だった同馬。年内での引退も合わせて発表されているが、どんなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。まずは天皇賞(秋)を勝ち、20年ぶりの快挙に望みをつなげたい。

【同一年に2勝以上を挙げた馬】※グレード制導入以降

天…天皇賞(秋)、JC…ジャパンC、有…有馬記念
( )内は該当レースでの着順。-は不出走。

85年 シンボリルドルフ
天(2)→JC(1)→有(1)

99年 スペシャルウィーク
天(1)→JC(1)→有(2)

02年 シンボリクリスエス
天(1)→JC(3)→有(1)

03年 シンボリクリスエス
天(1)→JC(3)→有(1)

06年 ディープインパクト
天(-)→JC(1)→有(1)

17年 キタサンブラック
天(1)→JC(3)→有(1)

20年 アーモンドアイ
天(1)→JC(1)→有(-)

21年 エフフォーリア
天(1)→JC(-)→有(1)

22年 イクイノックス
天(1)→JC(-)→有(1)

23年 イクイノックス
天(1)→JC(1)→有(-)

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