「
天皇賞(秋)・G1」(27日、東京)
復活を期す実績馬と、台頭を目指す新興勢力が激突する構図の秋盾。
奥村武厩舎はこの夏、出世の足掛かりをつかんだ2頭を送り出す。
函館記念覇者の
ホウオウビスケッツと
札幌記念Vの
ノースブリッジ。どちらも岩田康のお手馬だが、
ホウオウビスケッツは息子・岩田望が今回騎乗する。同厩舎2頭を親子起用で臨む。
夏の北海道で芝2000メートルの祭典を制した
奥村武厩舎の2騎が、秋は同じく2000メートルで日本一を目指す。
函館記念覇者の
ホウオウビスケッツは前哨戦の
毎日王冠で逃げ粘って2着。
札幌記念を制した
ノースブリッジはひと息入れて直行ローテ。両方ともお手馬の岩田康は体が二つほしいところだっただろう。
ホウオウビスケッツは息子・望来が騎乗する。
1週前追い切りには父子で美浦に足を運んだ。岩田康は「直線は
バランス良く走れていたかな。順調と思います」と高いレベルの仕上がりを確信。担当の杉木助手も「精神面と肉体面がマッチしていい感じに。挑戦もしやすくなりました」と自信を持っている。
ホウオウビスケッツを預かった岩田望は、ともすると重く感じそうなプレッシャーなどどこ吹く風。「父から聞いていた通り、すごく乗りやすくて操縦性の高い馬ですね。イメージ通り長く脚を使える。親子でG1に乗れること、奥村先生に感謝しています。ご了承いただいたオーナーにももちろん。父をやっつけるくらいの気持ちで乗ります」とやる気十分だ。中尾助手は「2歳の頃とは別馬というくらい良くなりましたよ。幅も出て背中もかなりいい。少し臆病なところも良くなりました」と心身の成長を強調する。
夏に結果を出した2頭は豪華メンバーが集結した大一番でも楽しみな存在。この同厩ワンツーが決まれば、これがホントの“親子丼”!?
提供:デイリースポーツ