競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
先週土曜に東京競馬場で行われた馬サブロー&デイリースポーツ主催の「2024
菊花賞大検討会」。10月中旬とは思えない暑さでしたが、ステージ近くまでお越しいただいたお客さまもいて大変ありがたかったです。個人的に今回の東京開催は皆さまの前でお話しさせていただく機会が多く、大変楽しい時間を過ごさせていただきました。またどうぞよろしくお願い致します。
さて先週の振り返りですが、好素材がそろった大注目のアイビーSを勝ったのは
マスカレードボール(牡、手塚)でした。新馬戦は若さを出すなかでの勝利で、今回も内にモタれたりして難しさを出しましたが、これでデビュー2連勝。先々が本当に楽しみです。個人的にもドラフトの1位だったのでひと安心の結果。もちろんさらなる飛躍も期待していますが、ある程度の能力を計算できる勝ち方をしてくれるとホッとしますよね。関係者&指名者の皆さま、おめでとうございます。次走は
朝日杯FS(12月15日・京都、芝1600m)か
ホープフルS(12月28日・中山、芝2000m)となりそうです。そう、今年の
朝日杯FSは京都開催なのですよね。お忘れずに。
19日の東京芝2000mの新馬戦を勝った
キングノジョー(牡、田中博)。
ジャスティンパレスの異父弟で単勝1・3倍の支持を集めましたが、その通りの快勝劇。決して馬体は大きくありませんが、追えば追うほど伸びる感じが良かったですね。距離の融通も利きそうなイメージです。
19日の東京芝1400mの新馬戦を勝ったのは
コルチェスター(牡、尾関)。好位からしっかりと伸び切っての勝利でしたね。次走は未定。
20日の東京芝1800mの新馬戦を勝ったのは
エネルジコ(牡、高柳瑞)。見事な末脚でしたね。こちらも次走は未定となります。
そして20日の東京ダート1400mの新馬戦を勝ったのは
スナッピードレッサ(牡、大竹)で、ちょっと衝撃的なレースでしたね。後続に2秒2差をつけての楽勝。大差がついた多くのレースは逃げて勝ったケースで、差す競馬&残り300mの競馬でこれほどの差をつけたことには驚きました。調教はさほど動いていなかったですし、競馬に行って激変しましたね。距離が延びても対応できそうですし、今後の夢が広がります。
アイビーS2着の
ピコチャンブラック(牡、上原佑)は
ホープフルSを目指すとのこと。賞金を加算できなかったのは痛恨ですが、素質の高さは改めて証明できましたし、G1の舞台でどれだけやれるか楽しみですね。
東スポ杯2歳S(11月16日・東京、芝1800m)を目指している
ファイアンクランツ(牡、堀)の鞍上が短期免許で来日を予定しているR・ムーアとの発表がありました。名手の手綱さばきに注目したいですね。(馬サブロー美浦支局・木村)
提供:デイリースポーツ